グリム「上がりました!」
チョッパー「グリム! こっちへ来い! 俺の後ろにつけ!」
グリム「了解です。それであの、後ろについて援護するにあたって聞いておきたいことが」
チョッパー「なんだ。何でも聞いてみろ」
グリム「エースにはナイト エース、ソルジャー エース、マーセナリー エースといろいろなタイプがありますが、チョッパー少尉はどのタイプですか?」
チョッパー「俺か? 聞いて驚くな」
グリム「(わくわく)」
チョッパー「俺はザンボ・エースだ」
グリム「えっ、サンボマスター!? 僕、青春狂騒曲とか好きなんですよね」
チョッパー「違う違う。実は俺、ザンバードって戦闘機が変形したザンボ・エースというロボットなんだ」
グリム「変形ロボット!?」
チョッパー「驚くことはないさ。俺だけじゃないぜ」
グリム「まさか他にも?」
チョッパー「ああ。ナガセはザンベース、ブレイズはザンブル。3機合体でザンボット3になるんだ」
グリム「信じられません。どこに証拠が!」
チョッパー「ケイ・ナガセのケイという名前はザンベースのパイロット、神北恵子(かみきた 「けい」こ)から取られたんだぜ」
グリム「そうだったんですか!」
ナガセ「グリム、信じちゃダメよ。だいたい4機編成のウォードッグで3機合体はあり得ないでしょ?」
グリム「そ、そうですね……」
ナガセ「だから、グリムの出番は次番組までお預けよ」
グリム「ええっ!?」
……次番組、つまり無敵鋼人ダイターン3の主役破嵐万丈は、美女2人をはべらせて大活躍する美味しいヒーローであることをまだ知らない彼らであった。