トーノZEROのアニメ感想です。
今日のポケモンDPの感想。
サブタイトル §
「ノモセジム!VSマキシマム仮面!!」
あらすじ §
ノモセジムへの挑戦を前に、サトシ達は最後のトレーニングを行っていました。
そこで、ピカチュウの電撃が誤射でブイゼルに当たってしまいます。
ブイゼルはピカチュウに怒りを持ちます。
マキシが自ら迎えに来て、事情を知るとブイゼルのジム戦の相手は進化形のブローゼルであると示します。
ジム戦が始まります。
第1戦はピカチュウ対ギャラドスとなり、ピカチュウは勝利します。
第2戦はナエトル対ヌオーとなりますが、ナエトルはピンチとなり、ブイゼルに交代して勝ちます。
第3戦はブイゼル対ブローゼルとなりますが、ブイゼルは自分が撃った技を返されて混乱します。ピカチュウが交代で戦いに入ります。混乱が解けたブイゼルは再度戦いに戻り、ブローゼルに勝利します。
ブイゼルのピカチュウへの怒りは解け、ピカチュウへの思いやりや敬意が芽生えます。
サトシは、4個目のバッジをゲットします。
感想 §
ポケモンDPは折り返し地点を過ぎて、1つ1つの課題に答えを出し始めたようですね。
今回は、主役ポケモンであるピカチュウよりも強いブイゼルという矛盾の解消です。
ブイゼルが持つピカチュウへのわだかりは、単に誤射の電撃が当たったという程度のものではなく、弱いくせにサトシに愛されるピカチュウへの嫉妬心等もあったのでしょう。であるならば、ブイゼルはサトシに愛されるために、自らがピカチュウよりも強いことを証明しなければなりません。そのために、ぴりぴりと神経質になるのも当然のことでしょう。
しかし、いかにブイゼルが強いとはいえ、格上の相手とのバトルは簡単には勝てません。しかも、自分で撃った技で自分が混乱するという情けない状況まで起こります。ここでブイゼルが知るのは、「自分1人では勝てない」という真理です。いざというとき、安心して背中を任せられる信頼できる仲間が必要なのです。そして、ブイゼルのピンチヒッターとして出たピカチュウは、根性によって必死に「負けない」で粘る姿を見せます。負けないで耐える不屈の精神力とは、単純な戦闘力の大小とは違う、全面的に頼れる強い信頼感を生みます。
ここでブイゼルは、サトシチームが持つ「本当の意味での戦う力」について、初めて気付きます。仲間と信頼し合い、全員が持てる力の全てを出し切ることで、初めて困難な敵に対する勝利が得られるわけです。誰が一番強いかは、重要な問題ではないのです。
これが、まさにブイゼルが本当の意味でサトシのポケモンになった瞬間と言えるでしょう。
今回の一言 §
しかし、ブイゼルのこの認識は、単純にブイゼルが自分の力だけで気付いたとも言えません。自分のペースを取り戻し、ポケモンを信頼し、体当たりでポケモンと向かい合うサトシがあればこそ、気付くことができたのでしょう。たとえば今回、ブイゼルの技を身体を張って防いだサトシの態度は、まさにそれを意味します。