MISSION 08『希望という名の積荷』の最後に、8492が登場して「こちらオーシア空軍8492飛行隊」と名乗ります。
以前は何気なく聞き流していたのですが、よく考えるとここで「オーシア空軍」と名乗る理由が良く分かりません。なぜかといえば、この場所に飛来する可能性のある軍用機は戦争当事国のオーシア空軍とユークトバニア空軍しかあり得ず、敵であるユークトバニア空軍がこうやって通信で話しかけてくる可能性はまずあり得ないからです。だから、いちいち「オーシア空軍」と名乗る必然性は無いはずなのです。
だが8492は実在しない部隊番号 §
しかし、8492は公式には「実在しない部隊番号」です。非公式には存在しているが、公式には無いことになっている部隊番号です。
もし、オーシアの部隊番号をそらんじている誰かが通信を聞いているとすれば、「そんな飛行隊は存在しない」と突っ込んでくる可能性があり得ます。あるいは、「存在しないがゆえに敵である」という判断になり、8492を攻撃する可能性すらあり得ます。
もちろん、秘密裏に大統領を拉致するために飛来した8492からすれば、それはあってはならない展開です。あくまで、平和的にウォードッグに帰っていただくことは、8492にとっては必須の条件です。
とすれば、8492はまず「オーシア空軍」と名乗ることで、「その部隊番号はオーシア空軍のものか」という疑惑を抱きにくくする必要があるわけです。
別の可能性 §
あるいは、自分たちが本当はベルカ軍人であるため、自分を騙してオーシア軍人を演技するために、自ら「オーシア空軍」を強調してみせた、という可能性も考えられます。
感想 §
いずれにしても、これがゲーム中の8492最初の登場であり、グラーバクがオーシア空軍第8492飛行隊として部外者の前に姿を見せる最初の出来事だった可能性もあり得ます。そこに違和感のような、裏切りの予感が入り込んでくるのはある意味で必然と言えますね。