他に行きたい場所はありますが、雨では都合の悪い場所ばかり。なので、今日は駅ポスターで気になった多摩美術大学美術館のに行ってきました。
多摩美術大学美術館 §
意外なことに多摩センターにありました。東京都埋蔵文化財センターやパルテノン多摩の歴史ミュージアムもすぐそば。密集して文化的な施設が集まる面白い場所です。
更に言えば、多摩美術大学美術館は目の前がサンリオ・ピューロランド。これはシュールな光景です。
セルビアのナイーヴ・アート展 §
ここでいうセルビアのナイーヴ・アートとは、コヴァチッツア村のアーティストによって担われ、基本的に伝統的な田園風景を牧歌的に描いたもの……らしいです。それだけ切り出すと、時代錯誤な錯覚を美徳ともてはやすだけにしかならないような気がしましたが。それはとんでもない間違いでした。まず、セルビアといえば国際的に動きの激しい地域に位置して、牧歌的な生活が安定的に続けられるような場所ではないこと。そして、田園風景の中にもある種の凶悪さが含まれていることです。
だから、ここに展示された作品群には刺激もあれば毒もあります。そういう意味で、紛れもなく「アート展」だったと思います。そのような意味で、予想を遙かに上回る水準で楽しめました。