2008年08月30日
川俣晶の縁側歴史と文化下高井戸周辺水路&跡カタログ total 4282 count

神田川・高井戸南支流跡 (仮称)

Written By: 川俣 晶連絡先

基本情報 §

  • 確認年月日: 2008年8月20日, 2008年8月29日, 2008年9月8日
  • 状態: 歩行者専用舗装路 (出入り口に自動車通行防止用の柵あり), 一般道路, 歩道
  • 種別: 神田川支流跡(推定)
  • 名称の由来: 井の頭線高井戸駅の南方に位置することから仮称として命名

 神田川から別れ、ほぼ平行して流れた後で再度神田川に合流する典型的な形態の1支流と思われますが、過去の地図等を見ると流路は必ずしも同じではない可能性があります。また、全線が過去も1つの支流であったかは分かりません。距離は長く、歩行者専用舗装路, 一般道路, 歩道等変化も多くあり、一部の経路はGoogle Mapsの地図には記載されていませんが、全線に渡って舗装されており、徒歩で容易に歩くことができます。

位置 §

詳細 §

 A点は塚山公園の野球場の北端あたりにあります。神田川に排水口が見えるので、ここが終点と思われます (下記写真参照)。ただし、開渠時代は塚山公園を貫いて更に東に続いていた可能性もあります。

 C点~D点は一般道であり、新しい住宅地へのアクセスのために整備された可能性が考えられます。

 F点には自動車の通行を阻む柵があり、ここから歩行者専用道路に変わります。

 G点は、水路跡に折れ曲がった一般道が点で接する構造であり、このあたりでは比較的よく見られる道路の形状です。

 I点からJ点までは他の一般道の一部と融合している可能性が考えられます。

 J点には柵はありませんが、狭い道であり、実質的に歩行者専用道路となっていると考えられます。

 L点にも柵はありませんが、ここで一般道と合流します。ここまで続いた水路跡は、東側の歩道として続きます (下の写真参照)。とはいえ、車道よりも極端に下がった位置にあり、一般的に考えられる歩道のイメージとは合いません。たまたま別の一般道と平行してしまったので、歩道のようにガードレールを付けているだけとも考えられます。水路跡を歩道として使うパターンは世田谷区には多く見られますが、それらとはムードが全く異なります。

 M点を過ぎると水路跡は一般道と分かれます。一般道は坂を上がって高い位置を進みますが、水路跡は崖下の低い位置を進みます。Google Mapsには道が描かれていませんが、舗装道が続きます。N点以降はGoogle Mapsにも道が描かれています。

 P点の分かれ道では、東側に延びる道も水路跡と思われます。

 このままV点までは同様のムードが続きます。V点には柵があり、歩行者専用道路はここで終わり、一般道になります。また、V点以降は高井戸駅の商店街に入ります。V点の目の前には八百屋があります。

 X点付近の環状八号線との交点には交差点があり、信号を待てば渡れます。

 X点~Z点はこのあたりが過去の支流の跡らしいことから線を引いてありますが、実際にこのような経路で現在も水が流れているかは分かりません。

A点付近 §

 神田川北岸より塚山公園の西端を見る。開いている丸い穴が神田川への排水口であり、水路の終点という可能性がある。

A点の排水口(?)

L点付近 §

 南から北を見ています。左右の歩道を見比べると、左側の歩道が車道より一段高い普通の歩道であるのに対して、右側の歩道は明らかに車道より低いことが見て取れます。

L点

備考 §

 当初、「高井戸東1丁目・乙女橋水路跡(仮称)」「高井戸東2丁目・高井戸駅南水路跡(仮称)」として記載した水路跡は、全てこの水路跡の一部となります。この2つのページは削除しました。

変更履歴 §

  • 2008/09/08 排水口(?)の位置を確認したのでA~C間のラインを訂正。またA点付近の写真を排水口(?)の写真に差し替え。それに伴い説明の文章も一部差し替え
  • 2008/08/30 最初の作成

補足情報

用語に関するご注意 §

 このコーナーで使用される「水路跡」という用語は、以下のような対象のいずれかを示すものとして使用しています。

  1. 過去の地図や航空写真などから、過去に川、支流、上水、分水、用水路等の水路が存在したことが確認できる場所
  2. 暗渠 - 水路が存在するが水路の上にコンクリートの板等で蓋がなされているもの
  3. 開渠 - 通常時、水が流れていない、あるいは極少量しか流れていない水路 (雨天などには流れる場合がある)
  4. 地下に管ないし暗渠として水路の存在が推定される道路
  5. 水路跡に典型的に見られる特徴を有する場所

 従って、この定義から分かるとおり、現時点で「水路」が存在し「跡」ではない箇所や、過去に一度も「水路」となったことはなく、単に「管」が埋まっているだけの箇所なども「水路跡」として扱われる場合があります。ご注意ください。

来歴に関するご注意 §

 このコーナーで扱う「水路跡」は、以下の理由により、過去に存在した水路と同じとは限りません。

  • 神田川は改修工事により流路を付け替えられている
  • これに伴い、神田川と支流の離合点周辺は改修時に新規に作り直されている可能性がある
  • その他、施設の建設や水路の整理等で流路を付け替えられている水路がある

 従って、本コーナーで述べられた「水路跡」は、かつてその場所に水路が存在したという主張とは直結しません。

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