トーノZEROのアニメ感想です。
2008年10月30日放送のNARUTOの感想。
サブタイトル §
302話 「第十班」
あらすじ §
アスマの葬式が執り行われます。
シカマルは父親の気遣いのおかげで、自分の中にため込んだものを吐き出します。
シカマルは自らの筋を通すため、暁拘束の任務を継続するとして、チョウジ、イノと共に木の葉の里を出発しようとしますが、5代目火影に見とがめられ、行くなと命じられます。しかし、シカマル達の意志は変わりません。
そこにカカシが現れ、自分がアスマ班の隊長となって面倒を見るということで、彼らは出発を許可されます。
感想 §
やられました。
アスマの死というストーリーの山場を作るなら、やはり死ぬシーンこそが最も力を入れる箇所だと思うではありませんか。そして、確かにアスマの死、そして最後に言葉を残すシーンの凄みは大したものでした。
が、それにも関わらずアスマ死後の今回の内容の凄さは桁違いです。
ここまで凄い内容をTVアニメで見せてくれるとは。
まさに桁違い。
街の描写のバリエーションの豊かさと奥行きの深さ。そこに生きている人々の描き方に手が抜かれていません。更に、非常に多くの「いつもの仲間」以外の人たちの登場。焼き肉屋のおばさんやチョウジの母親まで、実に丁寧に描かれて出ています。
しかも、単に描写が良いだけでなく、アスマの死という状況を乗り越えるために動き出すシカマルの力強さ。
勝手な暴走をきちんと察知して止めに入る5代目。
最も美味しいところを持って行くカカシ。
更には、本来の主人公であるナルトの動向までさりげなく台詞で語るフォローまで完璧。
今回の一言 §
更に言えば、OPへの入り方が完全に1本の筋として通っています。
アバンとOPが完全に1つながりの映像としてできています。
これはもう、このOP込みでこのエピソードは作ったと見るべきものでしょう。
ナルトアニメ史上屈指の傑作だと思います。
別の意味で、第133話「涙の咆哮! オマエはオレの友達だ」に匹敵します。