Hexic/Hexic2で、スター以外のタイルを迅速に移動させる方法について説明します。便宜上、「ピギーバック方式」と呼んでいますが、おそらく他の名前あるいは名無しで既にあるテクニックだと思います。
ピギーバック方式は以下のような特徴のある方式です。
- スターが2個並んだ「スター・ペア」に、最大2個のスター以外のタイルを積載して移動させる
- クラスターができてしまうケースを除き、移動の手間は「スター・ペア」を移動させる手間と同等。つまり、非常に素早い
- 積載したタイルの積み降ろしには、そのために仕掛けを別途用意しなければならない
説明 §
以下の画像で、スター以外のタイルはクラスターを作らない任意の色のタイルの組み合わせとして理解してください。タイルの色の違いは役割の違いを示し、実際のタイルの色を示していません。ちなみに、画像作成にはQbix's Hexic Board Builderを使用しています。
さて、隣接するスター2個の「スター・ペア」は、簡単にほぼ全ての任意の場所に移動できます。詳しくは、「【Hexic/Hexic2攻略メモ】隣接するスター2個・3個を自由に移動させる方法」で述べた通りです。
このとき、スター・ペアの周囲のタイルは、別個の性質を持った2種類に分けられます。以下の図の赤と緑です。
通常、スター・ペアを用いて他のタイルを移動させる場合は緑の位置に移動させたいタイルを置きます。その理由は以下の通りです。
- 目的のタイルをその場に置いてスター・ペアは離脱できる
- スターを運ぶ場合、スターのクラスターを作ってしまわない場所は緑だけ
しかし、緑の位置にあるタイルを長距離移動させるには、スター・ペアの離脱と再接近を繰り返す必要があり、かなり手間と注意力が必要とされます。
一方で、赤のタイルには以下のような決定的な特徴があります。
- 赤の位置に入ったタイルは、スター・ペア自身の力で引き離すことはできない
- 引き離すためには、外部の力を借りねばならない (外部の力とは、クラスター、ライン、フラワーの作成、タイル消しによって発生するそれより上のタイルの移動、スター、ルビー、エメラルド、ブラックパールによるタイル位置の移動等)
- 赤の位置にタイルを入れる場合も、同様に外部の力を要する
このことは、逆に言えば発送元と受領先の双方にタイルを付け外す仕掛けを用意できさえすれば、赤の位置を利用することでタイルを長距離高速輸送できることを意味します。一度赤の位置に入れてしまえば、あとはクラスター事故さえ注意すれば、たいていの場所に容易に持っていくことができます。
Hexic2のマラソンで特に有益か? §
このテクニックはHexicでも使用できますが、特にHexic2のマラソンで有益ではないかと思います。なぜなら、Hexic2のマラソンではスターからルビーを作る、ルビーからブラックパールを作る、ブラックパールでクラスター、ライン、フラワーを作るという3種類の作業が盤面上で同時進行することになり、かつ、安全性のためそれらはできるだけ離した位置に用意すると考えられるからです。しかし、引き離してもそれほど広い間隔にはなりません。比較的狭い隙間を、迅速かつ安全に移動しなければなりません。
また、縦列ラインからルビー等を生産すると生成結果は下の方のラインに出現します。それを別のラインに積み上げようとすれば、どうしても下から上への長い移動が発生します。
この方式は、このような移動の手間を軽減する手段として機能する可能性があります。