今日は通院帰りに東京都立中央図書館のリニューアルオープン記念企画展 ~都立図書館100年の歩み~に寄ってきました。更に何冊か、懸案の資料に決着を付けました。
東京都立中央図書館は2回目 §
東京都立中央図書館は、有栖川宮記念公園の中にあります。以前、有栖川宮記念公園を訪問した際に、ついでに入ったことがあります。その後、いくつかの気になる資料を所蔵していることが分かりましたが、図書館はリニューアル工事に入ってしまいました。しかし、それも終わって便利になったので、立ち寄らない理由はありません。
今回は南北線の麻布十番駅から歩きました。
途中にあった「そば処 亀屋」という店では他の客のおばあさんに話しかけられましたが、珍しい体験です。見ず知らずの他の客と世間話をするというのは、まずあり得ない体験です。しかし、とり南蛮は非常に美味しく楽しめました。
リニューアルオープン記念企画展 ~都立図書館100年の歩み~ §
昔のヨーロッパの地図で、どのように日本が描かれてきたのかがずらりと並ぶコーナーから始まり、様々な展示がありました。正直、少しなめて見に行きましたが、かなりの質と量のある面白い展示でした。
たかが図書館の企画展示と侮れません。国会図書館は別格としても、都立図書館も相当なハイレベルです。
懸案の資料のチェック §
環境問題資料集成 第3巻 開発政策と公共事業 §
ネット上で検索したところでは「第4章 公共事業実施に伴う諸問題 東京都市計画河川下水道調査特別委員会「下水道36答申」(1961)」が掲載されているはずなのに、実際には載っていませんでした。空振り。
新編武蔵風土記稿 §
下高井戸は「下高井戸宿」として記載されていたので、その部分のコピーを取ってきました。しかし、あまりに記述が少なく、泣けます。この件はまた別途。
京王電気軌道株式会社三十年史 §
カウンターで渡されたときは感涙ものでした。しかし、内容は到底鉄道の歴史を知る資料とは言い難い内容でした。経営的な数字や話が多く、営業内容には鉄道だけでなく電灯事業、砂利事業も大きなウェイトを持って含まれます。たとえば、仙川駅付近の改良工事の詳細などは全く分かりません。このギャップは興味深いのですが、それはまた別の話題です。
しかし、冒頭の様々な沿線名所等の写真は価値を感じました。
京王電車回顧十五年 §
こちらは、鉄道会社によるPR冊子という感じで、自慢の歴史や沿線の名所の写真が並んでいる内容で、到底歴史的な検証に使える内容ではありません。
……と思いきや、とんでもない爆弾が。「下高井戸 吉田園」という写真が……。(吉は上が土)。これが具体的にどこにある何であるかは1つの重要な研究課題です。
帰りは §
京王電車回顧十五年のコピーはいつまでも終わらず、おかしいと思ってカウンターに質問に行くと既に出来ていました。
まだスタッフもシステムに不慣れという感じですね。
帰りは麻布十番駅から大江戸線で帰りました。