ラプ太「ドラケンえも~ん」
ドラケン「なんだよラプ太くん」
ラプ太「フラ夫とジャイアンカーがいじめるんだよ。first look, first shot, first killは卑怯だって。ラプターはステルスや電子支援を使った遠距離の卑怯技でしか勝てない卑怯戦闘機だって。男なら堂々と空戦技術を駆使してガンで戦えって。しかも、どうせコブラやクルビットができるフランカーが勝つに決まってるとまで決めつけられたんだよ」
ドラケン「ラプ太くん。ラプターだって、機動性は高いんだし、至近距離で機銃でドッグファイトしてもけして負けないよ。もっと自信を持たなきゃ。それにfirst look, first shot, first killで仕留めてしまえば、機銃でドッグファイトなんかしなくても勝てるわけだし」
ラプ太「でも、平和ボケした無知なミリオタがみんなフランカーの方が格好いいっていうし」
ドラケン「そういうのは個人の好みだし、戦闘機は強ければそれでいいわけだし。だいたい、ドラケンみたいなロートルの北欧機にそういう相談をすることが間違ってると思うよ」
ラプ太「そうだ! ねえドラケンえもん。どうせならミサイル無し、機銃だけで戦っていた時代のエースパイロットの魂とか持ってないの? それを使って、フランカーに勝ちたいんだ!」
ドラケン「まあ、持ってないことも無いけど。じゃじゃじゃじゃーん。大空のサムライの空戦魂!」
ラプ太「わあ。それは凄そう」
ドラケン「凄いよ。太平洋戦争中の零戦エースだもの。世界的に有名な人の魂だよ」
ラプ太「よーし。これを使ってフランカーに勝つぞ! よろしく、大空のサムライ!」
サムライ「任せてくれたまえ。では空戦の極意を授けよう」
ラプ太「うんうん。よろしく頼むよ」
サムライ「空戦の極意。それは敵より先に相手を見つけること」
ラプ太「なるほどなるほど」
サムライ「そして気付かれる前に撃つこと」
ラプ太「えっ!?」
サムライ「そして敵機が反撃や回避に入る前に落としてしまうことでござる」
ラプ太「それってフラ夫とジャイアンカーに卑怯っていじめられたfirst look, first shot, first killそのものじゃないか」
サムライ「おお。君のそのラプターという機種はまさにそのために設計された機体ではないか。敵より先に見つけ、敵より先に撃ち、敵より先に落とす」
サムライ「これなら君の倒したいフランカーとやらにも必ず勝てるぞ。さあ、さっそく出撃しよう!」
ラプ太「それじゃいつもと同じだよー!」
サムライ「全機墜としたようだが、全機ベイルアウトしやがった。あれはあれで、戦闘機乗りの鑑でござるな」
ジャイアンカー「また戻る、絶対に。ラプ太のくせに生意気だからなっ」