2009年04月26日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡りtotal 3495 count

東京都目黒区立駒場野公園

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は駒場野公園へ行ってきました。「駒場東大前駅付近から見える「川跡」は目黒川支流の「空川」(そらがわ)」に書いた状況を実際に見ないでは済ませられなかったので。

駒場野公園

これは歴史趣味的施設だ!! §

 普通の公園……という事前の予想は100%裏切られました。

 まず、ケルネル田圃の上流部に池があり、水が流れていることを確認。更に、その池の中で、底から水が出ているような箇所を発見。おそらく湧水だろうと思います。(分かりにくいと思いますが、上記写真の中央付近)

 しかも、池の雰囲気がいかにも昔の姿のように見えます。池の中や周囲の植物群の雰囲気が、明らかに「人工的に作られた公園」のものではありません。

 もちろん、昔の姿と言っても自然のままという意味ではなく、近代化の波が来る前の農業用水の水源だった時代……という程度の意味です。

 更に奥まで歩いて、その好印象の理由が分かりました。

 ここでは里山の雑木林を維持する、という活動を行っているようです。それを行うには、下草を刈るという作業が必要なのだそうです。

 つまり、まさに「近代化の波が来る前の農業」を前提とした環境の維持を行っている公園であり、私が池に感じた印象は正しかったようなのです。

とはいえ §

 とはいえ、池の更に上流方向に作られた水路は人工的で、そこはよどんで流れない水しかありませんでした。

駒場野自然観察舎 §

 一回りして出ようとしたら、別の出口にでました。そこにあったのが駒場野自然観察舎です。

 狸の剥製があったり、水槽にザリガニ、ドジョウ、オタマジャクシなどがいて観察でき、植物などの説明もありました。

 ここもなかなか良い感じでした。

全般的に言えること §

 つまり、この公園がやろうとしていることは、「近代化の波が来る前の農業」を前提とした田から里山を含む全体を生きた状態で維持することであり、それはそのような時代に典型的に見られた風景であったのだろうと思います。

 つまり、昔の下高井戸の雰囲気を知るためにも役立つのではないか、と思いました。もちろん、他の地域名を入れても同じでしょう。こういう動植物がいたのだ……と納得できました。

駒場東大前変電所 §

 自然観察舎のすぐ近くの線路沿いに駒場東大前変電所があります。

 ここも、思わず観察してしまいました。線路の上を通っていた太いケーブルが地面に吸い込まれているのは、おそらくこことつながっているのでしょうね。

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