2009年05月17日
川俣晶の縁側電車好き日々の世田谷線 total 4604 count

かつて下高井戸と中目黒は玉電の線路でつながっていた!!

Written By: 川俣 晶連絡先

 玉電の天現寺線は、ずっと「今ひとつピンと来ない」路線でした。そもそも、終点の天現寺橋という場所がピンと来ません。そのため、地図で場所を調べたりしたこともあります。しかし、やはり地図ではピンと来ません。

 そこで、1回天現寺線の廃線跡を歩いてみるのも悪くないか……と思って少し調べてみました。

 ところがそこに思わぬ爆弾がありました。

 天現寺線から別れた中目黒線のことは、これまで全く気にもとめていませんでした。存在そのものが頭に入っていなかったと言っても過言ではありません。

 しかし、地図上で辿ってみると、どうも見覚えのある場所につながっています。

 「川の資料館 (目黒川船入場)」に行ったとき、帰りに遠回りして帰りましたが、その際に渡った橋がまさに中目黒線が通っていた橋です。そして、終点中目黒駅はその先の交差点の手前にあったことになります。ここも歩いた場所です。

 つまり……。

昭和2年の中目黒線開業(下高井戸までの路線は既に開業済み)から渋谷駅で路線が分断される昭和12年までの間、下高井戸と中目黒の間は線路でつながっていた!!

感想 §

 中目黒に行ったときは、思えば遠くに来たものだと思いました。かなり縁の薄い地域だったからです。それなのに、まさか下高井戸と線路がつながっていた時代があったとは!!