2009年06月11日
トーノZEROアニメ感想ポケットモンスターtotal 4983 count

もはや同じではいられないサトシとシンジ・因縁の決戦はいかなる大会でもなく

Written By: トーノZERO連絡先

 トーノZEROのアニメ感想です。

 今日のポケモンDPの感想。

サブタイトル §

「フルバトル!シンジVSサトシ!!-前編-」

あらすじ §

 エイチ湖にて、レイジ提案のシンジとサトシのフルバトルが開始されます。

 審判は流しの審判員、オサバキが行い、ロケット団は顔を隠して黒子装束でオサバキの手伝いの仕事をします。

 シンジは緻密な準備の上で、徹底的なサトシ攻略の戦略を立てて挑みます。

 一方のサトシはいつものメンバーで挑みますが、冷静さを十分に持つことができません。

 ポケモン1体ずつ戦闘不能となった状態で次回に続きます。

感想 §

 今回と次回の前後編は、おそらくDP編の1つの総決算のようなものでしょう。少なくとも、サトシの物語はこれがターニングポイントであるはずです。

 しかし、ここで特に注目したいのは、この決戦がただの一般人であるレイジの提案で行われ、流しの審判員がジャッジするという一種のプライベートマッチであることです。これまでのストーリーでは、基本的に大会や組織的に形作られたチャレンジ(バトルフロンティア等)に向き合うことが目標、目的と捉えられてきました。たとえばライバルとの決戦は大会等で行われることも珍しくありません(シゲル等)。しかし、今回に関して言えば、完全に「個人的な問題」としてバトルが行われています。これはサトシとシンジ、2人の問題です。大会などの頂点を目指す過程でライバルが激突するのとは違います。

 そして、そのような私的なバトルであっても、それは極めて重要な意味を持ちます。2人にとって、それは人生そのものと同じぐらいの意味があるのでしょう。

 ……とここまで書いてあえて言いましょう。

 それにも関わらず、実はギャラリーの者達の真剣さや思い入れの水準も半端ではありません。むしろ、ギャラリーの方がある意味で真剣かもしれないぐらいです。ギャラリーもこのバトルに自分の何かを掛けているように見えます。

 つまりこれはサトシとシンジの私的なバトルであると同時に、2人に注目する人々にとっては、彼ら自身の何かの気持ちや思いに決着を付ける行為であるとも言えるわけです。そして、おそらくそのような気持ちをギャラリーになっていない人たちが持っているケースもあるでしょう。あるいは、自覚していなくとも、このバトルの結果に影響される人々もいるでしょう。

 そういう意味で、実はこのバトルには大会で優勝するという以上に、この世界のポケモン界に波及する何かの影響をもたらすのかもしれません。

 つまり、既に大会で優勝してポケモンマスターになる、という作品当初の枠組みは踏み越えられていて、もっと先に世界を見据えているのかもしれません。あるいは、その先に達することが、ポケモンマスターになることなのかもしれません。

今回の一言 §

 しかし、それによってどこに向かおうとしているのかはまだ分かりません。それは次回になれば分かるのでしょう、たぶん。

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