これは「超攻速ガルビオン音楽集CD2枚組・TRIPLE STARSより発売される!!」の続きです。
聴いてみると §
意外性を持って感じられたのは以下の2点です。
- 音が薄い (同時になっている音の数が少ない)
- 音に緊張感がある
正確には分かりませんが、たぶんこれは電子楽器や打ち込みが一般化する前の音楽だ……ということなのでしょう。つまり、音を出すためにはいちいち演奏家と楽器を用意しなければならなかった時代の音楽です。音の数は簡単には増やせません。
しかし、それによって退屈になっているのかといえば、全く違います。1つ1つの音そのものや、前後や重なった音と音との関係に緊張感があります。
それが生み出す音楽的な豊かさは、今時の音楽とは全く別の世界になっているような気もします。やや聴き疲れする感もありますが、やはり極上の素晴らしい音楽です。
完全復刻ということ §
元の2枚のLPをそのまま2枚のCDにしている他、ジャケット、ライナーノートの内容も完全復刻し、その上に新規の解説が付きます。これは凄く良い趣向ですね。特に2枚目のライナーノートに書かれた当時の「打ち切り無念」の文章が胸を打ちます。
全般的に §
買って良かったと思います。
まさに奇跡の復刻です。
歴史が刻まれています。