たまたま今日は週間ソフト販売ランキング： ドラクエIXが首位奪還という記事を見ました。
つまり、一度落ちた順位が復帰したことになります。8月10日～8月16日の週間ソフト販売ランキングなので、一ヶ月も経っていない時期となりますが、最初のピークから遅れて来た第2のピークがあるのではないか、という実感は私自身も感じます。
まさに今日、それを体感したからです。
桜上水駅での出来事 §
今日は夜のラッシュ時に用事があって、京王線の桜上水駅付近に出向きました。(すれ違い通信のため、ではない)
以前はよくここですれ違い通信に挑戦していました。当初は少し歩き回るだけで10人以上稼げていたのに、徐々に人数が減り、10人にも達しない状況になり、いつの間にか疎遠になっていました。そのような状況で、おそらく1週間ぐらい置いて久々にここに来ました。すると、なんと12人とのすれ違い通信を達成。あっさり10人越えです。
この手応えは、「一度落ちた順位が復帰」という話と符合します。
というわけで、確かに第2次ブームは存在するようだと納得しました。
ちなみに、桜上水のブックオフも覗きましたが、大量に置いてあったドラクエ9は全て新品のようです。中古は出回っていないようです。
ドラクエ9はなぜ流行るのか? §
ドラクエ9は映画「もののけ姫」に似ていると気づきました。似ているのは以下の点です。
- 痛烈に否定する者達が存在する一方で、多数派による営業的な支持が明確に出ている
- 主人公は本来の居場所や特権を失って、見ず知らずの場所をさすらう存在である
- 2大勢力の衝突という構図に見えるが、実際はそうではなく複雑に絡み合っている。結局誰が正しく誰が間違っているのか良く分からない
- 正義の行使者だと思った者が暴走して悪になる構造が見られる (乙事主の暴走と、ダーマの神官やエルシオン創始者の暴走は構造的に似ている)
- 主人公の誠実さだけは確実な拠り所になる
- 『本当のことを描いている』
この中で『本当のことを描いている』というのは、映画もののけ姫に対する年若い支持者が示す典型的な感想だそうです。つまり、「こいつを倒せば全て良くなる」的な正義が嘘であると皮膚感覚で感じてしまった者達は、悪を倒して問題が解決してしまう物語を「嘘」と感じてしまうのでしょう。たぶん。
その点で、もののけ姫は誠実です。そして、ドラクエ9も誠実です。エルギオスを倒したあと、人々の暮らしは何の変化もなく、彼らの抱える問題は何も変わってはいません。それらは、1つ1つ主人公が手助けして解決を続けねばなりません。
他に…… §
みんなが欲しかったゲームはこれなのだ、という解答的な完成度の高さも優れています。つまり、過剰に複雑になったRPGや、ひきこもりニートが勝つようにできているネットゲームあるいはアイテム課金で大量にカネをむしり取られるネットゲームはみんなから本当に望まれたゲームではないことになります。
このあたりの話題は機会があればまた書きます。
