2009年09月09日
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不覚!! パステリオンの旧4巻5巻を読んでいなかったらしい!!

Written By: 川俣 晶連絡先

 「パッパラ隊を読む」のキーワードでパステリオンの話を書いていいのだろうか?

 まあいいだろう。

 とりあえず、パステリオンが再刊されるという予想もしなかった状況に慌てて全4巻を買ってきたわけですが。(1~2巻は2ヶ月前。3~4巻は今日発売)

 いざ読んでみて愕然。

 途中からぜんぜん読んだ記憶がない……。

 どうも旧全5巻のうち、4~5巻を読んでいなかったらしい。

 全5巻という知識が平然とあるのに読んでいないとは、あまりに不覚。

 パッパラ隊はもとより、「爆裂機甲天使クロスレンジャー」も「勇者はツライよ」も「宇宙戦艦ワルキューレ」も全部買ったのにパステリオンだけ買い逃しがあるとは何という不覚。

 (あ、でも華の神剣組は全巻買ってないな。それは自覚がある)

凄かった未読部分 §

 パステリオンは男の子の魔「女」っ子というところで突き抜けた感じがあって、納得していました。しかし、未読部分はその先があって愕然。親の3人組が幼女に変身するとか。ブルーの親もアレだったとか。D-アーネの正体とか。勝利後に更に来る敵の数々とか。いやー、これほど凄いとは思いませんでしたよ。まさに不覚。

松沢夏樹没落の理由 §

 一時期は高い人気のあった松沢夏樹作品ですが、すっかり没落した感があります。それは、買うための苦労のハードルが著しく上がったことで実感されます。

 なぜ没落したのかといえば、おそらく「オタク向け」というカテゴリにありながら「まともな良い作品を描いている」からでしょう。つまり、普通の漫画雑誌とオタク向け漫画雑誌の間には超えられない深い谷があり、普通の漫画雑誌の普通の漫画を読むことができない難民がオタク向け漫画雑誌によって救済されている以上、普通の漫画以上の水準の作品をオタクは解釈できません。(もちろん、今時の狭義のオタクという意味です)

 ということは、率直に言って松沢夏樹が活躍すべき場所は明らかにComic REXのようなオタク向け漫画雑誌ではなく、たとえばゲッサンやジャンプSQのような、ややマニア向けの普通の漫画雑誌だろうと思います。営業的にそういう雑誌に食い込むのは難しいと思いますが、たぶんその方が良い結果を出せると思います。

だがしかし §

 実はこれで終わり、ではなかったのであった。

 この文章を書くためにクロスレンジャー等の正式タイトルを調べていたところ、とんでもない名前が。

シネマルくん(月刊少年ライバル、連載中)

 なんと! 講談社の月刊少年ライバルですと! つまりボンボンの後継雑誌ではないがそれっぽい雑誌ですと!

 ってことは、つまり私が書いた「ゲッサンやジャンプSQ」と同じカテゴリの雑誌ですよ。

 どうも映画好きの気のいいアニマル「シネマル」らが暮らすシネマルタウンにてカレー好きのハリー猿沢が映画を紹介するという内容のようで、通常の連載作品とは別扱いのようです。

 しかし、仕事をする媒体の選び方という方向性は間違っていないような気がします。

 というか、自分で書いていてびっくりしましたよ。ズバリ「ライバル」という名前は出せなかったものの、大手出版社の月刊誌という意味ではジャストミートで的中させてしまっています。

 いやこれは驚き。

 末期のボンボンは買っていたのですが、ライバルは買ったことがありません。覚えていたら、今度は買ってみよう……。