実は、Autumn's Novel Game Framework略してANGFというものを書き始めています。基本的に絵は無いか少数の文字中心のノベルゲームを作成するためのフレームーワーク(PC, Windows用)ですが、基本的に「拡張可能」「シェアワールド」を念頭に置いています。つまり、ANGFそのものは世界に対して独立していますが、そこに共有される世界を構成できるわけです。たちえば、Aさんが作成した場所、Bさんが作成したアイテム、Cさんが作成した人物を読み込んで、Dさんが作成した受け答えの選択肢を通してフラグを変更して独自のエンディングに導くことができます。
また、「シェアワールド」として用意された場所や登場人物に対する追加も可能です。たとえばAさんが作った推理ゲームにBさんが拡張を施し、更に多くの証拠を集めると別の結末に至る展開を追加することもできます。
WHY? §
このようなものを作成するに至った理由は以下の通りです。
- 「1980おたくのヒデオ (仮称)」という「証拠を集めて殺人犯を追い詰める」推理ゲームの構想があるが、単体で作っても面白くない
- 同人ゲーム側に需要があるかもしれない
- (もしかしたら、今のところ可能性は薄いがXbox 360ランタイムを開発するかもしれない。その場合、同じゲームをXbox360でプレイしやすいかもしれない)
ただし、ANGF自身は中立ですから、18禁に対応する機能は一切含みません。ANGFは18禁ゲーム用ではありません。(元気があれば作れますが、そのためサポートはありません)
技術的なバックグラウンド §
- おそらく、ランタイム版と開発版を提供するだろう (まだ非公開だ)
- C#で書いている
- しかし、.NET Framework一般を対象とする
- ANGFのモジュールはDLL(Assemblyファイル)として作成され、指定レジストリに登録される
- 開発版はデバッグ支援機能、テスト支援機能を提供する関係上、内部解析は容易であるが、解析して解くのは野暮である
- 技術的には、DLL(Assemblyファイル)の動的な読み込みと、動的拡張、読み込み結果の一元的な管理というあたりの興味で取り組んでいる
- 追加できるものは、場所、人物、アイテム、スキル、称号、エンディング等であるが、もちろんモジュール独自で拡張してもよい
- ステータスパネルはカスタマイズできる
感想 §
DLL(Assemblyファイル)の動的な読み込みができたら表明しようと思っていましたが、そこに達していたので書いてみます。
ちなみに完成を保証するものではありません。
なお、「1980おたくのヒデオ (仮称)」のヒデオは架空の人物で被害者の名前です。探偵の名前はカスタマイズ可能です。ただし、彼の名前はヒデオでなければなりません。秀夫であってはなりません。もちろん間違って濁点を付けて「ビデオ」でもダメです。同様に数字も1982や1985と間違って書いてはいけません。あくまで1980年を作り出した仮想世界に入って捜査するスタイルになる構想です。ちなみに、1980世界では東京の様々な場所に行けることを検討しています。秋葉原に行くと名前を誰も知らないような8bit PCを売っていたり、原宿に行くと凄く時代遅れのファッションがもてはやされたり、渋谷に行くと東急文化会館がまだあったり、YM○のライディーンが流行っていたり、地下鉄南北線は存在しておらず乗れなかったりするわけです。
ちなみに、「1980おたくのヒデオ (仮称)」の世界を仮に作ることになった場合、シェアワールドとして公開することは考えていませんが、勝手にアドオンを作ることは容易です。たとえば、登場人物、アイテム、結末を増やすことは容易です。