2009年12月07日
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プログラミング言語と人気の定性的な分析

Written By: 川俣 晶連絡先

 Cの解説原稿を書き、C# 2.0~を使うようになってから、めっきりプログラミング言語に関する私の「語り」が減った気がします (@ITなどでの語りはあくまで「お仕事」であって、依頼されて報酬をもらって書いたものであることに注意)。更にネットを検索してJavaやRuby/Railsにはあった「うざい語り」どころか、「語り」すら少ないことに気づきました。

 そこで思いついたことです。

  • プログラムを書いていたら日本語を書く時間が残るわけがない

 それを逆から読むと以下のようになります。

  • 「語り」の多い言語つまりネットの検索でよく引っかかる言語は、プログラムを書く手段としてあまり使われていない

 従って、ネットで語りが多い言語は人気があるように見えますが、実際にはあまり使われていないことになります。(より正確には、作ろうとしても多くの利用に耐えられる段階まで達しないことが多い)

 ですから、プログラミング言語は以下の3つに分類できます。

  • ネット検索が極めて少ない 利用者が少ない ネットで検索してもヒットする総量が少ない
  • ネット検索が中程度 書ける言語 ネットでヒットする件数はそれほどでもなが、ヒットしてもコードによる語りや長いコードの断片に関する語りが多い。利用者にプロが多い
  • ネット検索が多い 書けない言語 ネットでヒットする件数が多く、短いコードや自然言語の語りが多い。利用者にマニアが多い

 つまり、ネット上に見られる人気度と実際の利用率は途中まで比例しますが、それ以後は比例しないかもしれない、というアイデアです。

 これもまた、ネットの錯覚ですね。

 つまり、可処分の時間が多い者達が支持するものがネット上では支持されているように見えるが、それが実際の支持と同じとは限らないということです。つまり、実際のユーザーに使用されているシステムを書くために使用されているプログラミング言語のシェアと比例しないわけです。

感想 §

 この問題は本当の意味でのプロと、マニア(自称プロを含む)の違いが、特に可処分な時間の差として出ていることを示します。

 なぜ差があるのか。差によってネットの言論の差がなぜ出るのかは面白いテーマですね。

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