「レイトン教授と永遠の歌姫」を見てきました。あえて英国紳士を語るのは、まるでホラムズさんの後継者みたいですから。
基本的に、スチームパンク的な世界観の中にあって謎解きを行う映画です。
主人公は英国紳士のレイトン教授と助手(弟子)のルークということになります。
良かった点は以下の通り。
- ヒロインの歌姫が予想以上にアクティブな存在である
- スコットランドヤードの警部はただの筋肉馬鹿であり、ちゃんとパターンギャグになっている
- 主役メカが即席でぼろいし、しかも途中で壊れる。機械力への依存が少ない
- 人型ロボットのような下らないものは出てこない
- 最後は知力だけでなく、レイトン教授やルークも走る (汗を流すのもいいものだよ、たまのにはね)
- ちゃんと真の黒幕はあの人だ!
悪かった点は以下の通り。
- どこまで行くのかが分かりにくい。その時代にあり得ないメカの数々は、どこまでが歯止めか良く分からない
- キャラの等身がやはり映画向きではない。DSの小さな画面では良いのだろうが、映画には向かない。まあ慣れの問題だが
- 公開初日の2回目の上映なので混むかと思ったらかなり空席が目立った
というわけで。
この映画もやはり「越えがたい溝のこっち側」の映画だと思います。
つまり、「僕は何でも知っている」と気取る賢いつもりの馬鹿達に対する痛烈な異議申し立てです。なぜ、古い時代を舞台にして、古いタイプの人間達を活躍させているのかと言えば、古いというだけで無条件に馬鹿にする風潮に対する異議申し立てでしょう。
しかし、それは「反骨」ではあるが、世の中の主流ではないのでしょう。
それでも映画が作られて公開されることは良いことです。