2010年01月10日
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空川跡

Written By: 川俣 晶連絡先

 ちょっと夜に新宿で用事があったので、良い機会なので、その前に寄り道して空川跡の探索に行ってみました。かつて、空川の水源地には行っていますが、公園を一回りしてケルネル田圃を遠くから見ただけで、下流域の水路跡探索の対象にはなっていませんでした。

空川跡?

東電のマンホール探索 §

 駒場東大前駅で降りて歩き始めるといきなり東電の施設(何かの装置が箱に入っている)を発見。まさかと思って周囲を探索すると東電のマンホールを発見。ここも地下送電網の一部です。まあ、京王の変電所があるのでその可能性は高いとは言えますが。

 しかし、マンホールを見に移動したおかげで水路跡らしい場所に遭遇したのはラッキー。

2本ある!? §

 右を見ても登り、左を見て登りです。

 高低差を見るとある程度流路を推定できるなと思いました。下流に対して左は渋谷川水系との稜線で、稜線上には三田用水があったわけです。右は目黒川/北沢川との稜線ということになります。

 しかし、歩き始めて分かったことがあります。

  • 水路跡は断続的に細長い土地として残存しているが、断片的には潰されている
  • 水路跡は入れる場所と柵で囲われて入れない箇所がある
  • かなり込み入って複雑なので、詳細は地元に住居を構えた暇な東大生にでも任せた方が良いかもしれない

 しかし、かなり往復しつつ歩いているうちに、はたと気づきました。

 もしかして、必ずしも連続しない水路跡がある?

 つまり、水路跡は2本ある?

 ちなみに。2本あるのはセオリー通りですが、整理される段階で明瞭に水路跡に見える痕跡は一箇所に限られるケースが多いような気がしますが、ここは2本のまま残ってしかも断続的に消えている?

 しかし、痕跡は下流に行くに従って不明瞭になっていきます。246と交差する場所までは何とか道路を経由して辿れますが、246が限界のようです。その先は諦めて、ともかく目黒川だけ見て帰るという方針で行きました。

大橋の衝撃! §

 しかし、246にまで到達した時点で日本地図センターを見て、いきなり全てがつながりました。全てがここにあったのです。

  • 一度行ってみようかと思って結局行かなかった日本地図センター (経路は神泉からの徒歩で調べたので同じ場所と気づかなかったのだ)
  • 玉川通りとは246だった。こここそが山手通りと玉川通り(246)の交点
  • 大山総帥が何回も見学に行っていた大橋ジャンクション
  • 京王の電力を調べていたときに、玉電から給電されたときの話に出てくる大橋の変電所は、大橋ジャンクションのループの内側にあるらしい (地図による)
  • 大東急時代、下高井戸の連絡線経由で車輪の削正に行った大橋の検車区はこのループのある土地そのもの
  • 人工的斜路の宝庫
  • 玉電跡
  • 近くの歩道橋から見える建設機械もナイスだ
  • 近くを流れるのは北沢川緑道の下流部の目黒川で、前に行った中目黒の上流部

 つまり、全く別個の問題としてこれまで扱ってきた複数のものが、すべて大橋にあったというわけです。おそるべし大橋。目から鱗が落ちました。やはり現地には足を運ぶものですね。

 ちなみに、人工的な斜路が巻いている箇所の内側に公園があったようですが、中途半端な広さの公園が水路跡の特徴ならこれもそうかも、と思いました。

帰りは §

 246から先は、昭和20年代の航空写真で水路っぽいかなという経路から更に進みましたが、傾斜がきついので違うのかも。それも途中から不明に。そのまま目黒川まで出ようと思いましたが、地図を見ながらうろうろしてしまいました。

 やっと目黒川を見たときは真っ暗。(もともと出かけたのが遅い時間で、冬は日が落ちるのが早いのだ)

 そのまま目黒川に沿って歩いてから池尻大橋の駅から電車で渋谷に出ようと思ったら、246と山手通りを間違えて「駅がない!」と焦ってしまいました。情けない!

参考 §

 参考にした情報。

参考として将来活用したい §

 あまり情報を活用できなかったので、将来はこれは活用したい内容。

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