大橋周辺の高低差を調べたときに気付きました。
大橋南部で空川と目黒川が合流します。246より南は高低差があまり分かりません。246そのものが人工的な高さである上、合流点付近は自然か人工的に流路を変更している可能性もあるからです。
しかし、246以北は割と明瞭に川の低地が見て取れます。
そこで気付いたことがいくつかあります。
- 空川の源流付近で北に分岐する低地 (おそらく現在も僅かに流れのある支流)
- 駒場東大前の駅より東でも線路を横切る低地 (支流跡?)
- 空川と目黒川の中間に低地
というわけで、上の2つも気になりますが、ここは最後の1つです。
これは大橋の氷川神社の西側にあたります。
そして、現在の駒場高校の敷地にあたることが分かりました。
駒場高校の南に突出した敷地がこれにあたります。航空写真で見ると、陸上のトラック(?)などが見える部分です。また低地に沿って道があるようです。
そこで推定です。
- この位置に川ないし池があったのだろうか?
- あったとしても自然のものか人工的なものか分からない
- 水は目黒川に落ちていたのだろうか。大橋の車庫(跡)や道路との位置関係から何か流路が分からないか?
結果としては、池がかつては存在したようです。
今昔マップ2を何気なく見たところ、以下の地図にそれらしい絵がありました。
1896-1909年(1/2万)
(1/20,000地形図: 世田ヶ谷(明治42年測図大正2年製版)
ついでにこの地図には三田用水も描いてあってもう1つ気付いてしまいました。実は、井の頭線でいつも三田用水の跡地の下をくぐっていたのです。考えてみれば位置関係から当たり前です。まあ、これは余談として。
とはいえ、これだけでは池があったらしいことしか分かりません。どの方向に水が出ていったのかも分かりません。駒場高校も前身がこの地に来たのが昭和21年と新しいようで、駒場高校の沿革を追っても良く分かりません。
しかし、ファイル:東京都立駒場高等学校3.JPGなどを見るとやや低く細長く続いていることは事実のようです。
ちなみに、駒場高校の交通は以下のようになっていて、池ノ上駅から歩いても良いぐらいのようです。
京王井の頭線池ノ上駅 徒歩7分
東急田園都市線池尻大橋駅 徒歩7分
というわけで §
現地をもう少し歩いて見たい気がします。大橋周辺は、何か面白い魅力があります。滝坂付近も似ていますが、変化の度合いからいけば、こちらの方がずっと大きいかも。もう1つ、井の頭線でいちばん面白い駅は神泉だと思っていましたが大橋まで含めた周辺地域の面白さは予想以上に絶品です。三田用水まで頭上にあったとは。