映画とは、映画だけがドラマなのではない。
映画を見るという行為そのものがドラマになるのだ!
というわけで、過去の経験からいくつか拾ってみました。
ゴーショーグン §
新宿の比較的小さい劇場へ見に行ったら、同時上映の「浮浪雲」の途中でした。
そして、ゴーショーグン。明らかに分かっているファンばかりでハイテンション。
やたら面白かったので、もう1回見ようと思ってそのまま居座りました。(こういう真似は、全席指定が主の今ではまずできない)
しかし、2回目に見たゴーショーグンは明らかに客層が違っていて、それほどハイテンションではありませんでした。
一回客が入れ替わるだけでノリも変わるのだ……ということは、いい経験でした。
ノストラダムスの大予言 §
実は、ニューギニアのシーンが子供としてはやたら怖かった記憶があります。多重化した虹の前で前で踊る由美かおるが素晴らしいと思えたのは、ずっとあとからTV放送したときです。中身は怪しい映画ですが、まあそれはそれとして。
ミッドウェイ §
父から見たいと言われてロードーショー最終日の最終回に一緒に行きました。しかし、気合いを入れて席に確保した割に劇場はガラガラ。しかも後日、この映画は本当はもっと遙かに長い(上映版は短縮版)と分かって、二重にがっくり。
さらば宇宙戦艦ヤマト §
劇場に行ったら凄い行列で初回に入るなど不可能。2回目まで待っても入れるか怪しいところ。すごすごと帰ってきました。さすがに、それほどの人気とは予測していませんでした。
ヤマトよ永遠に §
終わった後、2回目は中間補給基地攻撃まで見てから帰るか、ということになりました。劇場を出でようとして、ちょっとトイレに寄っていくかと思って引き返したら劇場のおじさんから怒られました。要するに、ここまでが劇場というラインの認識に食い違いがあったようです。改札がある鉄道の駅と違って劇場は境界線が曖昧なのかも。
ヤマト完結編70mm版 §
一般公開(35mm版)のあと少数の劇場でやったもの。ヤマトグッズの安売りもやっていて、「これで本当に終わりなのね」と実感できました。
となりのトトロ §
先に同時上映の火垂るの墓を見てしまったので、頭に入りませでした。その映画が、まさかこれほどの大人気になるとは。
∀ガンダム §
冨野監督の舞台挨拶の回に時間を合わせて南大沢まで行ったのに、チケット売り切れでした。しょうがないので、モンスターズインクを見て帰ってきました。とほほな思い出です。しかし、∀の舞台挨拶にそれほど人気があるとは思ってもいませんでした。
まとめ §
というわけで、まさに個人的なドラマが満載ですなあ。社会を劇場で学んだと言えば誇張でしょうが、けっこういろいろ学んでいるのも事実かも。まあさすがに時代が違うので、同じような事件はもうあり得ないというケースもいろいろありますが。
つまり、映画は作る側だけが偉いのではない (まあ、実際に芸術映画のプロデューサをやってるE君は偉いと思うけどね!)
見ることも一種のクリエィションになるわけです。
だから、見る側もどう見るかが問われるのであろう!
