コンビニ版・ヤマトよ永遠にを買ってきました。
すまん!
これは面白いよ。
これまで読んでいなかったのは間違いだったと思います。
全般的に §
映画本編でカットされたシーンが山ほどありますね。
仮死状態で突破するシーンや、無人艦隊の活躍などです。
おそらく、過去の例からすれば企画段階にはあったシーンなのでしょう。
侵略のシーン §
侵略を知って慌てる地球人の描写の充実ぶりが映画とは別物です。重核子爆弾の飛来から各惑星の沈黙、奇襲兵の降下、戦車の展開、輸送艦の降下、挟撃するつもりが背後から襲われる無人艦隊、奇襲の空襲で破壊されるコントロール施設、コントロール施設が壊滅して戦えなくなる無人艦隊、降伏勧告を蹴って殺されかかる藤堂長官などなど。「永遠に」とはかくあるべきという描写のオンパレードと言えるかも。
監視のための施設や兵員は居ないのか、ではなく、レーダーに写らない敵に奇襲された、ということが良く分かります。
古代守が死ぬ理由が分かる §
藤堂長官が降伏勧告を蹴って殺されかかるから、代理で死んだわけですね。理由が今ひとつ良く分からない映画とはかなり印象が違います。
坂本は教官だ §
台詞にちらりと名前が。
意外とカットされていないアルフォンの出番 §
だから、ヤマトや古代の話として映画を見てもイマイチ盛り上がらないが、アルフォンの話として見れば面白いわけです。アルフォンの出番はそれほどカットされておらず、むしろ映画はヤマトを道具にアルフォンを描いているとすら言えます。
なぜサーシャは残るのか §
実は、映画では最初から嘘くさい敵母星にサーシャが残る理由がイマイチはっきりしませんが、ひおあきら版ではかなり「未来の地球」という設定が信じられていて、「死ぬ」のが定めと覚悟した上でヤマトは帰還しているわけです。だから、口では綺麗なことを言って「帰る」と宣言しても、古代や真田の感覚でいえば勝てる確率は低く、サーシャぐらいは死の運命から逃れさせようという判断が働いたのでしょう。だから、残るというサーシャを強引にヤマトに乗せようとはしていません。結果として、残したサーシャの方が死んでしまうわけですが。