2010年03月06日
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長谷川町子美術館・収蔵コレクション「春爛漫」

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は長谷川町子美術館に行ってきました。収蔵コレクション「春爛漫」が開催中でした。本当は山手トンネルウォークでも良かったのですが、いつの間にか締め切っていたので行けなくなり、中止。

長谷川町子美術館

長谷川町子美術館は桜新町 §

 長谷川町子美術館は縁遠いものだと思っていました。いつか遠出する場合の候補の1つぐらいに曖昧に捕らえていました。しかし、ある日、地図を見て驚きました。上町から世田ヶ谷の中央図書館に向かい、更に延長線上に桜新町があります、その周辺に駒沢の給水塔や長谷川町子美術館があります。

 そして、既に桜新町は行ったことがあります。それほど遠くありません、単に三軒茶屋経由で行くと少し遠回りにだけの話です。

 そうなってくると、長谷川町子美術館の存在も気になります。

 そこで行ってみました。

長谷川町子美術館おそるべし §

 桜新町で降りると、まずサザエさんロードという道があり、あちこちにサザエさんのイラストがあって出迎えてくれます。

 そして、長谷川町子美術館に到着します。

 ここで、サザエさんに会えるという期待感で盛り上がります。

 しかし、この美術館の本質はサザエさんではありません。

 長谷川町子の諸作品でもありません。

 実は、長谷川町子が収集した美術品の展示がメインです。

 想像を絶する緻密で凄い作品群が出迎えてくれました。

 もちろん、長谷川町子についてのコーナーや物販コーナーもありますが、それは脇の小さな部屋です。メインではありません。

 しかし、「緻密で凄い作品」の一部は長谷川町子の作であるのも事実です。

 つまり、「そもそも長谷川町子は美術マニアのコレクター」であり、「自分でも手がけるタイプ」であり、「名前より作品を見て買う」ような反骨の持ち主であり、あのシンプルな線で構成された絵柄は「反骨」の上に成立した過激な表現の一種であり、長谷川町子美術館とは「サザエさんのテーマパーク」ではなく「まず何より美術館」であるわけです。

 ですから、街が全体的にサザエさんムードで出迎えるのは、「真の姿を隠して客を誘い込む仕掛け」の一種といえます。

 凄いですねえ。

 従って、収蔵コレクション開催中に見に行くというのは実は凄く正しい選択であったわけですね。

 いや本当に安っぽく消費されるサザエさんの背後にある凄いものを見てしまった気分です。昔の話では田川水泡先生に師事した話まで出てくるしね。

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