2010年03月31日
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第2話の会話が実はおかしい・カットされた司令船の存在の残沙か?

Written By: トーノZERO連絡先

 このエピソードで、敵は2つだと思っていました。

  • ガミラス総統司令部のデスラー達
  • 宇宙空母

 宇宙空母の乗員達と「危険なものは断固消してしまうのだ」という人物(命令者)は同じ方向を向いていて、同じ場所にいるように思えるからです。

 しかし、これだと命令者が宇宙空母にいることになってしまいますが、「宇宙空母へ」という通信が浮いてしまういます。

 実は、この認識は間違いだと気付きました。

 実際は2つではなく3つです。

  • ガミラス総統司令部のデスラー達
  • ガミラス総統司令部の命令者
  • 宇宙空母

 実はこの「命令者」の存在がちょっと変なのです。「危険なものは断固消してしまうのだ」と命令していますが、後から「はっはっは。たたきのめせ」というのはおそらくデスラーです。つまり、宇宙空母は「命令者」を飛ばしてデスラーから直接命令を受けています。ならば、なぜその前段階では「命令者」から命令を受けているのかが分かりません。

 しかし、本来このエピソードには宇宙空母と司令船がいると思うと辻褄が合います。つまり、命令者は本来「ガミラス総統司令部」ではなく「司令船」に乗っていたはずの男です。

 「危険なものは断固消してしまうのだ」という命令は本来は司令船から宇宙空母へのもの。「総統、残念ながらこれまでです」とデスラーに報告しているのはTVでは宇宙空母ですが、本来は司令船の断末魔かもしれません。

 とすれば、デスラーは命令者に命令し、命令者が宇宙空母に命令するというヒエラルキーの筋が通ります。

他には §

 言うまでもないことですが。このエピソードに冥王星前線基地が出てきません。特に説明もなく、本国のデスラーに宇宙空母は直接命令されています。次のエピソードでミサイルを発射するのがおそらく実質的に基地が出てくる最初です。つまり、「冥王星前線基地」という設定が成立するの第2話と第3話の間かもしれません。

 そこから逆算すると第1話の冥王星海戦は「冥王星前線基地」を前提に描かれたものではない……という可能性が出てきます。むしろ、第1話で冥王星の近くで戦ったから冥王星前線基地という設定が後から固まったという可能性もあり得ます。

オマケ §

「というわけで、カットされた司令船や防衛隊の存在はどことなく見え隠れしている感じだ」

「でも、司令船や防衛隊って内部資料見ないと分からないよね」

「いいや、実は最初のロマンアルバムの各話あらすじに出てくるから、誰でもすぐに存在に気づけたはずなのだ。レアな内部資料や、高価な特別本に頼る必要などないのだ」

「ひえ~。細かすぎる!」

「でも、当時は書いた人がヤマトを分かってないと思って鉛筆で訂正を入れていたぐらいなのだ」

「それも細かすぎるよ」

「おかげで、リアルタイムで買ったロマンアルバムは書き込みだらけさ」

「良いのか悪いのか良く分からないね」

「いや、悪いことは明らかだ。必ずしも間違いではなかった訳だからね」

「悪いことをしたらどうするって?」

「え?」

「神成さん的にはどうするの?」

「はい。了解。ごめんなさい。私が悪うございました。自分の方が賢くて正しいことを知っていると思い上がっていました。RAのスタッフの皆さん、ごめんなさい」

「素直でよろしい」

「おまえが言うか」

オマケ2 §

「でもさ」

「なに?」

「そういう思い上がりの分かってるつもりの先に、もっと世界が広がっていた心地よい衝撃!」

「それがどうした?」

「そこに、ヤマトファンをやる価値があるってものだね」

「やればやるほど、奥行きの深さが分かるって感覚かい?」

「そうそう」

「何度言ったら分かるのじゃ。なみだそうそうではない。なだそうそうじゃ!」

「ごめんなさい、関ヶ原先生」

「桶狭間じゃ!」

「ってネタが分かりにくいよ」

「だからさ。ヤマトも宮崎駿も古墳ギャルのCoffyも本質は同じってことだよ」

「え?」

「単純明快で分かりやすいように見えて実は超マニアック」

「マニアックなの?」

「だって、たとえば兄さんの駆逐艦が雪風ってだけで、バックグラウンドがそれなりに分からないと、どういうネタが分からないんだぜ」

「ネタ分からないとダメ?」

「ダメじゃない。兄さんのフネだと分かれば見られる。通常ルートはそれでいい。けど、それだけでは本当に分かったことにならない」

「雪風が分かればいいの?」

「いや、それは入口。その先が長いの」

「終わりが見えないね」

「それから、今気付いた。ヤマトも宮崎駿も古墳ギャルって、実は全部映画館の入口なんだ」

「どういうこと?」

「始めて意識して見た映画群でゴーレムという特に印象の強いシーンをやったのが宮崎駿。自分で意識的に映画館に行くようになった契機がヤマト。そして、上のネタは、古墳ギャルのCoffy~12人と怒れる古墳たち~で、これも劇場版だけど、元ネタは十二人の怒れる男で、映画ってほんとにいいものですね、という感覚なのだ」

「つまり、映画館に通える原点はスターウォーズでも未知との遭遇でもなく」

「ましてゴジラでもガメラでもなく」

「ヤマトだ!」

「そして、原点が宮崎駿で、今アバターやシャーロック・ホームズを見ている私の背中を押しているのがCoffyだ」

「ははは。話ができすぎ」

「全てが、映画館行こうぜって言ってるようだ」

「だから通えるのも事実かもね」

「そうか、映画館に行こうとするとみんなオレンジの人になって第1艦橋にずらっと並んで祝福してくれる訳ね」

「実際はそれほどドラマチックではなく、トイレ我慢して、あとちょっとで終わるからと見続ける我慢比べだったり」

「映像から目が離せないけどトイレも行きたい時は困るよね」

「最後の瞬間まで頑張り抜いた方に勝利は訪れるのだ」

「戦況は有利です。一息入れられては」

「私は映画を見ているのだよ、副総統。くだらん飲み物で邪魔をしないでくれたまえ」

「失礼しました。ますますトイレが近くなってしまいますな」

「あ、でもそのポップコーンはくれ」

「いえ、これは私のです」

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