というわけで、中央線の豊田も、名古屋方面に由来するのだろうか?と思って調べてみました。
名古屋方面の豊田といえば、あのTOYOTAを発祥させた家の名前でもあるはずです。
しかし、調べはじめて愕然。
中央線の豊田は、「よとた」ではなく「とよだ」と濁音で読むようです。
ならば、清音のTOYOTAと「とよだ」の関係はなさそう……と思って一件落着しようとしたところ、驚くべきことが発覚。
WikiPediaよりより
ただし、市名の由来であるトヨタグループの創始者である豊田佐吉や一族の姓は「とよだ」と濁音である。
なんと姓は濁音!
いきなり、「関係はなさそう」という結論がひっくり返ってしまいました。
これは予想もしなかった驚きだ!
こういったことは調べたことがなかったので、本当に驚きました。
ちなみに、豊田佐吉はもともと静岡県湖西市出身だそうですが、これもかなり西寄りで、東京よりもはるかに名古屋に近い位置です。そういった方面から北上して中央本線ルートで関東に進出していくと八王子を経由して日野市豊田や、杉並区高井戸方面に進出できるのかも。奇しくもどちらも甲州街道に近い土地です。
いや、逆なのかな?
名古屋方面から進出した勢力が住んでいる土地を結んで甲州街道が設定されているのかな?
だから、高井戸は上下高井戸宿がある場所であるのに対して、日野市豊田は日野宿のすぐ近くなのかな? ならば他の経由地も名古屋方面からの進出を想定できるのかな?
余談 §
箱根ヶ崎は、違和感の大きな地名です。いかにも、もっと南の海に面した地名のように思えます。ところが、実際は海のない山に近い場所にあります。そこで、同じように名古屋方面からの進出した氏族の名前という可能性は無いか考えてみたところ、はっと気づきました。箱根ヶ崎は甲州街道経由ではありませんが、青梅街道経由で関東平野に進出してきたと思うと、場所的にぴったりです。
ということで話を終えようと思ったら更に愕然。
WikiPediaより
駅のすぐ近くを走る旧国道16号(東京環状、現在は東京都道166号瑞穂あきる野八王子線)と、箱根ヶ崎の町内を南北に縦断する町道4号線(但し国道16号以北は東京都道219号狭山下宮寺線)は、江戸時代には八王子千人同心が日光勤番の往復に使用した街道である。このため、瑞穂町内では日光街道の名称が残っている。
なんと、八王子千人同心という江戸防衛の役割を持った人たちが使う宿場だったとは。ここも、江戸幕府の戦略的道路網の一部であり、やはり名古屋方面からの進出があった場所を宿場に設定しているとすれば、筋が通るのかも?