2010年05月07日
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大人と子供の境界とヤマトのガ○ダムのルーツは一致するのか?

Written By: トーノZERO連絡先

「以下は根拠のない想像の世界だ。その点をきちんと理解して聞いてくれ」

「なぜそんなことをいちいち断るの?」

「おいらの感想を書いた文章なのに、事実の断言と誤解して怒る人がしばしばいるからだ」

「なるほど」

「まあそういう意味では、この一連の文章も全てそうだがな」

「そうだね。全部私的な感想文でしかない」

「だから、おいらがどう思ったのかという感想と現実は同じではない。感想は人数分だけあるのだから、別の人には別の感想があって当たり前だ」

「現実は1つでもね」

「うん。1つの出来事を見て、見えた光景は人によって同じではない、ということだ」

「まして、仮説や、思いつきのメモのたぐいに、熱くなっていきりたってそれは違うと反論するなよってことだね」

「うん。誰もそれが事実だとは断言してないわけだからね。それに、熱くなりすぎると他人を説得する文章が書けなくなってしまう」

「じゃあ、10割引で聞くことにするよ」

「10割って、それじゃ全部嘘みたいだな」

「違うのか?」

「それを決めるのは読者だ。おいらではない」

「じゃあ、そういう前提で話を始めてよ」

「うん。ヤマトのルーツは戦艦大和に求められる。これは当然だね」

「うん、誰が何と言おうと、そういう設定である以上ルーツはそこにある」

「ならばガ○ダムはどこにあるのだろうか?」

「ガ○ダムは不明確だけど、ザクなら第2次大戦のドイツ戦車かな。4号とか」

「F2とか言ってるとまるで4号という気もするね」

「それで?」

「実は戦車がちょっと気になるようになって気付いたことがある」

「気になるってどういうのが?」

「シャーマンとかパーシング。古い特撮映画の見所は陸自のシャーマンがどどーんと出動するところだね」

「昔は陸自もアメリカから借りて使ってたからね」

「だから、実はシャーマンは鬼畜米英の戦車ではなく、怪獣退治に出動してくれる我らが陸上自衛隊の過去の装備なんだよ」

「それも偏った見方だね」

「いいんだ。感想文だから。語ってる本人が偏っていれば感想も偏るさ」

「じゃあ、話を進めてくれよ。何に気づいたんだい?」

「うん。ドイツ戦車がかっこいいという連中は子供っぽいかもしれない」

「それって?」

「ガ○ダムがかっこいいという連中は子供っぽいかもしれない、という印象とかぶる。そして、ガ○ダムのルーツがドイツ戦車だとすると一本の筋が通る」

「それってどういう意味?」

「タミヤが88mm砲を発売した頃、あれは革新的だったのだ。何しろ、モーターライズで走るのが当たり前だった時代に観賞用の模型だったんだ」

「牽引するためのハーフトラックのモデルも無かったっけ?」

「後から出てきたし、しかもやはりモーターは入ってないと記憶する。ま、記憶などあてにならないけどね」

「それで?」

「その時点で、戦車はジオラマを構成する1パーツになった。主役から降りたわけだ。むしろ、人形が主役と言っても良い。だから、破壊された戦車の残骸を前にして、負けちゃったよという感じで一服している兵士が作品として成立するし、実は戦車無しでも作品になる。それどころか、人形改造をすれば、もはや兵士ですらない誰かに改造しても作品として成り立つ。徹底的な、戦車軽視の風潮と言える」

「うん」

「そういう経緯からすれば、荷物を満載して疾走するアメリカ軍の人気が高いかといえば、そうではない。人がよく見えるソフトスキンの方が人気があるかといえばそうでもない。大塚さんのウィリスMB趣味が幅広く支持されているのかと言えば、そういうわけでもない」

「それで?」

「今でも、そういう渋いジオラマを作ったり、雑誌で発表しようとする者達はいるけれど、実はそれって少数派の異端児ではなかったのか。大多数は、単なる「ドイツ戦車かっこいい派」であり、空想上の大活躍の手段とするために内部まで再現された精密な模型は欲しくてもモーターは要らないってだけの話ではないだろうか?」

「つまり、一服している兵士だけでは彼らを満たせないと」

「うん」

「なぜ、そういうブームがあったのに、いつの間にか少数派になってしまったの?」

「おそらく、本当に分かっている人たちは卒業したんだろう。というか、おいらも卒業していたよ。模型にちょっと戻ったのにはいろいろな経緯があるが、一度卒業していることは確かだし、本格的に参戦しているわけでもない」

「それって、ほとんどヤマトと同じ経緯じゃ……」

「そうだよ。だから、ヤマトとガ○ダムの話と対比できるのではないかと思った」

「そこで分からないのが、ガ○ダムでは敵がドイツ軍風であることだ」

「そこは皮肉で面白いところだよね。いくらマニアがよってたかってザクやドムを称えたところで、劇中では白いピエロにあっさり狩られ、模型店ではザクやドムより白いピエロが売れるわけだ。いくら、ザクやドムの方が売れたという俗説を作ろうと、現実は違うらしい。むかし、モデグラの記事にあった」

「そんなにガ○ダムを面白いって褒めていいの?」

「褒めてないさ。最初から自滅の道を辿っていると言っているだけだもの」

「自滅が面白いとは……」

「ははは。自滅のロマンが分からずにヤマトが見られるか。ガミラス本星があそこまで破壊されたのはデスラーが天井都市の全ビルをミサイルとしてヤマトの頭上から見舞ったからでありほとんど自滅、さらばの結末も自滅なら、2のズォーダーもほとんど自滅。スターシャも自分でイスカンダルを吹っ飛ばして自滅。ラジェンドラ号は少数の副砲しか使えないのに出て行ってほとんど自滅も同然。ディンギルも弱い者を残してわざわざ滅亡させたし」

「でも、自滅に賛成はしていないのでしょ?」

「当たり前だ。当然同胞を殺しまくったデスラーに罪がないとは言わない。でも、デスラーに権力を与えた時点で、ガミラスは自滅への道を辿り始めたのかもしれない。ある意味で、ガミラス人の自業自得だ」

「じゃあ、地球人に罪はないの?」

「そういう話ではない。ヤマトもかなりガミラス人を殺してるしね。しかも、ヤマトの目的からして殺す必要のない相手もだ」

「うーむ」

「しかも、さらばになると地球人は傲慢と嘘つきと命令違反だらけになるし」

「藤堂は演技派の嘘つきだし、ヤマトは命令違反で出航するしね」

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