スタッフ §
- 放送局: テレビ朝日系
- 放送期間: 1997年2月15日から1998年1月24日まで
- 原作 - 永井豪
- シリーズディレクター - 佐々木憲世
- シリーズ構成 - 山口亮太
- 脚本 - 山口亮太、吉田玲子、隅沢克之、十川誠志
- キャラクターデザイン - 下笠美穂
- 美術デザイン - 鹿野良行
- 音楽 - 佐橋俊彦
- 選曲 - 水野さやか
- プロデューサー - 上田めぐみ、太田賢司、矢田晃一、東伊里弥
- 製作協力 - 東映
- 製作 - テレビ朝日、東映エージエンシー、東映動画(社名変更にともない第37話 - 第39話は「東映アニメーション」表記)
WikiPediaより
概要 §
キューティーハニーFはキューティーハニーフラッシュと読みます。リメイクされたキューティーハニーです。七変化する少女ハニーがパンサークローと戦います。
感想 §
とことん勘違いした企画です。
おそらく、「つまらないアニメは現場で作ってるんじゃない。会議室で作ってるんだ」という典型的な事例です。
もともと存在したアニメ「キューティーハニー」からお色気であるとか、ダークさであるとか、そういうヤバい要素を全て除去して引き算したら何も残らなかったということなのでしょう。結果として、形骸化した中身の無い型だけが残った感じです。
そもそも、バトルヒロインものであるとしてセーラームーン路線の後番組にキューティーハニーを据えようとした時点で致命的な勘違いといます。
結果として、延々と続いてきた19時台のテレビ朝日のアニメ枠は消滅し、途中から18時台に放送時間帯も降格していきます。傑作の悪魔くんやきんぎょ注意報!を放送していたアニメ枠を消滅させてしまったのがこのアニメです。いや、あの時間は良心的でいいアニメが多かったのだ。でも無くなってしまったわけです。(もっとも間違いは既にセーラームーンから始まっていたとも言えますが)
……と辛辣なことを書いていますが、実は本題はここから。
実は、企画として19時台というゴールデンタイムから外れてしまった後、急に面白くなっています。むしろ、みんなが見放して、それでもまだ多少のファンがいるから続いていた感じですが、「終わるまでのルーチンワーク的に放送しているだけ」という状況になって、急に面白くなってきています。おそらく、作り手側の「このままでは終われない」という気持ちと、企画側が興味を失って細かい注文を付けなくなったことがこういう展開に結びついたのだろうと思います。
だから、アニメは最終回を見るまで分かりません。どこでどう化けるか分からないし、その先が面白かったりするわけですね。本当なら、アニメ雑誌の紹介ぐらいで決めつけるべきではなく、まして1回見た程度で作品が分かるわけがありません。最後の最後で大番狂わせもあるのです。だから、アニメは面白かった、と言えます。そして、自分の目で見ておく価値があったと言えます。