どうやら明確に「次」が見えてきた感じですね。
興味深いのは以下の部分です。
「エースコンバットはもう必要ないのでは?」これは、約2年前に『エースコンバット』開発チームと、弊社上層部とのあいだで交わされた言葉です。事実、ブランドとしての力が弱まっていた『エースコンバット』。
2年前というと、2008年。2007年のACE COMBAT 6の翌年。イノセン・テイセスが2008年。確かにブランド力が弱くなっていた時期です。もう必要無いのではないか、という空気が出来てきた頃でもあります。その空気の忠実な反映としての意見とすれば当然。
とはいえ、「なぜか」といえばおそらく以下の2点が問題。
- プラットフォームがころころ変わり、とても追い切れなくなっていた
- 操作性の変更が全て裏目に出て、かえって悪化させた
では、マンネリ化は問題ではないのかと言えば、実はどうでもいいと思います。というのは、飛ぶことは気持ちよいが、飛ぶだけでは退屈だから何かすることがあった方がいい、というレベルでのゲーム性しか要求されていないからです。更に言えば、ゲームをプレイするためにプレイヤー側が独自にルールを設定すればいくらでも遊びようがあります。
では、この2つが問題とすると、それはプラットフォームの選定ミスがそもそもの問題であって、営業的な判断ミスだったと言えます。
つまり、「もうACE COMBATは要らない」という空気は実はバンナムが自分で作り出した「虚像」であって、本来はそういう状況ではなかったことになります。
だから、ACE COMBAT X2が「歴代作品の中でもトップクラスの好きな内容」と思えるほどの出来になっていますが、当然のことです。賞味期限はまだ切れていないわけです。
とりあえず、以下のようなことは言えます。
- 別の紛争が起こって、そこで同じ機体が飛ぶことはなんら奇異なことではない
- そこで同じような戦闘が起きても奇異ではない
ってことで、アサルト・ホライズンですが。
どうも微妙に食い違っているという気がしないでもありません。
- 飛びたいのであって、戦闘機を見たいわけではない
- 飛んでいて見える風景を見たいのであって、戦闘機を見たいわけではない
たとえば、ZEROのMISSION 02で眼下に見える欧州の穀倉地帯の風景とかね。けして、リアルに壊れる敵機のスローのアップ映像が見たいわけではないのです。
まあ先のことはどうでもいいですけどね。X2やっていて面白いから、当面はそれがメイン。