「Sma-STATION! 見たぞ。ジャッキー映画評が辛い。でも、おいらはまだ見てない映画だから何も言えない。ジャッキースマイル!」
「じゃなくてヤマトだろ!」
「5本中1位。出るか出るかと待っていたら最後まで出なくてびっくり」
「どうだった?」
「とんでもねー。1人で試写見て20分キムタクに電話したとか、他の出演者もヤマト絶対見るとか。しかも2回も言った」
「なんていうか、営業トークを半歩越えてるね」
「越えてる越えてる」
「もちろん、営業トークで期待してなくても期待してると言うのだろうけどさ」
「うん。きっと言う。だからその分は割り引いて見るべきだ」
「でも、そこからはみ出しちゃう部分が残る」
「そこがけっこう本音かもね」
「あと日立のWOOのTVCMも見ちゃったぜ」
「敬礼してる」
「わははは」
「一般人まで手を胸に当ててる」
「わはははは」
更に前置きは続く §
「更に本題に入る前に前置きが続く」
「前置きが多いね」
「ヤマト直前の興奮だ」
「じゃあ、続けてよ」
「大クロニクルの予約を入れていたAmazonから発売日変更のメールが来ていた」
「へー」
「12/2に延期されたらしい」
"松本零士監修 「宇宙戦艦ヤマト」 大クロニクル"
お届け予定日: 2010-12-03 - 2010-12-05
「12/2といえば、実写ヤマトの上映開始日の翌日だね」
「松本ヤマトと実写版はシンクロ率が高いかも知れない」
「関係ないんでしょ?」
「そうでもない……という気がしてきた」
「どうして?」
「それが今日の話題だ」
今日の話題 §
「というわけで、ある日、本屋に行ったらネギま!と月光条例の新刊があった」
「うん」
「ところが、見るととんでもないものも平積みであった」
「何?」
「新宇宙戦艦ヤマトの新装版1~2巻」
「えーっ」
「本屋にヤマトの存在感は希薄だったが、少し出てきたのかもしれない。それが新宇宙戦艦ヤマトだとしてもね」
説明しよう §
「ここで説明しよう。新宇宙戦艦ヤマトとは松本零士のヤマトの続編である。乗組員が全員同じ名前の子孫を残す1000年後の話である。ヤマトの形状も主砲が増えてシルエットが違うのである。当然古代と雪は結婚していないことになるので、娘がいる復活編とはパラレルワールド相当である」
今一度考える §
「しかし、新宇宙戦艦ヤマトの位置づけは実は変わったかも知れない」
「どこが?」
「まず、登場時、何じゃこりゃと思った」
「うん」
「で、復活編が生まれると完全に公式の設定に反する異端のパラレルワールド化したと思った」
「そうだね」
「でもさ。実写版がある今、また位置づけがひっくりかえった」
「というと?」
「ノベライズが映画に忠実だとすると、古代と雪の子供は男なんだ」
「つまり?」
「未来が相対化され、以下が全部オッケーになる」
- 古代と雪が結婚して女を作る
- 古代と雪が結婚して男を作る
- 古代と雪が結婚せず、子供を作らない
「おお。ここまで来ると3番目もありってことになるね」
「そうだ。だから実写版前に新装版を出す意味があるんだろう」
1年遅れという意味 §
「実写版を前に復活編でいろいろ再刊したからな」
「1年しか経ってないから実写版を前に再刊はできないか」
「だから、新宇宙戦艦ヤマトなんだろう。これは復活編で再刊されなかったからだ」
「松本版だから?」
「古い方の松本版ヤマトはコンビニ本で出ていた。買ったけど」
「なるほど」
「でも、新宇宙戦艦ヤマトは入ってなかった」
「そうか、オフィシャルに対してパラレルな実写版のタイミングだから、同じくパラレルな新宇宙戦艦ヤマトも出せるんだね」
もう1つのアイデア §
「もう1つ気付いた」
「何を?」
「設定上のヤマトのサイズが巨大化しているのだ。実写版も新宇宙戦艦ヤマトも」
「なるほど。前者は全長が伸びて後者は砲塔が増えているのだね」
「だから、実写版がいいのなら新ヤマトも……という発想があるのかも知れない」
オマケ §
「ところで、ネットで比較的否定的なことを書いてる人をたまたま見て驚いたよ」
「どこが?」
「話の流れを追ってみると、以下のパターンにぴったり当てはまった」
- 自分がヤマトの理解者であるとアピールする
- 違和感の表明
- 微妙に関係ないことを語る
「微妙に関係ないことを語ってたの?」
「うん。実写ヤマトのヤマト表現を他作品と比較していたはずが急に別のヤマトの話題に飛んでいく」
「それでもヤマトと関係あるといえば、あるんじゃないの?」
「一般論としてヤマトと関係あれば、おいらは新宇宙戦艦ヤマトはおろかまほろばだって語る。最初から周辺も含めて語るからだ。ヤマトが生まれたわけとかね」
「ヤマトが生まれた訳か。ナウシカ、君は不思議なことを考えるんだね」
「ヤマトの艦内食、味はともかく長靴いっぱい食べたいよ、じゃなくて」
「うん」
「でも、実写版ヤマトの話をしていて急に別のヤマトの話題が出てきたら、あれ?と思う」
「そこが微妙に関係ないこと、というわけだね」
「うん。あまりにもパターン通りで驚いた」
「君もそれやるだろう?」
「ボケか、そうでなければネタバレ防止策だ。実写ヤマトの話でちょっと行きすぎると思ったときは、わざと核心を外すボケをかます。それはまた別の話だ」
「なるほど」
「おっと、まだ話は終わらないぜ」
「まだあるの?」
「で、プロフィール見たらアップル信者でLinux信者らしいことが堂々と書かれていた」
「それって賢い僕をアピールするのに使われる典型的なブランドじゃん」
「別にWindowsユーザーなら謙虚という話も無いけどね」
「ははは。それもそうだ」
「それにしても、あまりに典型的なパターンが当てはまりすぎて、かえって愕然とした。そんな絵に描いたような綺麗なパターン通りでいいのかよ」
「ははは」
「こっちはあくまで傾向を抽出するためにパターンを導き出しているだけなのに」
「傾向とズバリでは違うってことだね」
「このSPACE BATTLESHIP ヤマトは、この先も、賢い僕をアピールするつもりで自爆しまくるトラップになっていくかもよ」
「じゃあ、君は何をアピールしたいんだい?」
「賢さの対極。バカであること」
「ええっ?」
「見ろよ。ここにヤマトバカがいるぜ、と言ってもらえたら本望」
「ははは」
「ところで、空手バカは一代だが、ヤマトバカは古代に違いない」
「意味わかんないよ!」
オマケ2 §
「アタックNo.1はNARUTOだ説というのを考えた」
「嘘だ。バレーと忍者でジャンルがぜんぜん違うやん。時代も違うし」
「主題歌を聴けば分かる」
「どういうシチュエーションを想定すればいいんじゃ」
「だから変化の術の授業で先生がホイッスルを鳴らすと、ナルトったら不真面目にお色気の術でボインちゃんに変化して胸を揺らすんだよ」
「いや、胸ははずんでるかもしれないけど、意味は違う!」
「しかし、考えてみれば物語の構造としてNARUTOはヤマトに近い」
「えっ?」
「両親が死んで孤独な少年が社会から承認される立派なリーダーになっていく話だと思えば、ナルトも古代も立場は似ている」
「なるほど」
「師匠も死んじゃうし」
「沖田とジライヤってことだね」
グレートオマケ §
「実はあらためて大クロニクルのチェック中に気付いた」
「何を?」
「もう表紙の写真がネットで見える」
「うん。頭に堂々と松本零士監修の文字があるね」
「伊藤秀明さんの名前もある。しかし日本語は小さい」
「大きいのは英語だね」
「"SPACE BATTLESHIP YAMATO GREAT CHRONICLE"だ」
「ぐ、グレートって……」
「グレートヤマトじゃないぞ。キン肉マングレートでもないぞ。ヤマトグレートだ」
「こうして見ると凄いな」
「ちなみに本放送の時30分早くフジテレビで放送してたのがグレートマジンガーじゃなかたかな」
「それは関係ない」
「ダッシュだんだんだだん、でもダンガードじゃないぜ」
「それも関係ない」
「しかし、ぐだぐだの衝撃から立ち直って、松本先生もガンガン来ようとしているのかも知れない」
「破壊力は松本先生もでかいものね」
「ああ、掟破りだ。そもそも、美女をさらって縛って脱がして犯すような漫画だって描いてるぐらいだし」
「よい子が読んでる999でも、『犯す』を除外するとそれに近いところまで行くね」
「メーテルが山賊に透視装置で見られちゃったりする」
「皮も肉も透けて骨格だけどね」
「偽装という話もあるけどな」
「これで昆虫が好きな善良な少年だったとはお釈迦様でも思うまい」
「いやいや。スタージンガーでは三蔵法師まで女にしたわけだし」
「わたし三蔵。ご法師するにゃん」
「なんか違う」
「だから、今時のオタクがやってる女体化なんて別に新しくないよ。スタージンガーで既に踏み越えてきている」
「堺正章の西遊記の方が三蔵法師女体化は早いのじゃないの?」
「いや。スタージンガーが1978年4月2日~で堺正章の西遊記は1978年10月1日~らしいぞ。WikiPediaの記述を信じるならな」
「半年早いのか」
「しかも、実は以下のような記述からすると、三蔵法師を女にするのはもっと早いかもしれない」
- 『西遊記』を基にした石川英輔によるSF小説「SF西遊記」を原案とする
「そのあたりはどうなんだろうね?」
「詳細はヨクワカラン。昔、それを自分で見ていた可能性があることも含め、ヨクワカラン」
「そういえば、実写版も相原とか佐渡先生が女体化してるね」
「ははは」