結局「屋敷神」の問題は「稲荷」を避けて通れないということで、「キツネ」「油揚げ」という、単純で通俗的な連想だけではダメだと思い、ちょっと調べてみるとあら不思議。
WikiPediaより
また、稲生り(いねなり)が転じて「イナリ」となり「稲荷」の字が宛てられた
語源的に、キツネ系の動物っぽい世界にも、油っぽい油揚げの世界にも行かず、「イネ」の世界に行ってしまうではありませんか。
そうすると、はたと気付くことがあります。
- 実は自分で目視した6カ所の屋敷神は全て河川水路に近く、規模や実行は別として過去に「稲作」が推定される地域である
つまり、「屋敷神」に「稲荷」が多く、それが「稲作」と結びついているのなら、「水の豊富な低地またはその周辺」に頻出することになります。そのような場所は全国に幅広く存在するので、全国的に見るとまんべんなく分布しているように見えますが、もっとミクロな目で見ると分布にムラがあることになります。水と低地は平均的に分布しているわけではないからです。
とはいえ §
しかし、そういう考察をしてみても、「あそこにあった理由」にはなっても、「あそこにはない理由」にはなりません。難しいですね。