「"Twitter Notification"というspamメールが来たが対処に少し迷った」
「どうして?」
「軽く調べた範囲では『本物ではない』と見なす特徴は特に見当たらなかった。まあ本物がどういうものか分からないけどな」
「それで?」
「しかし、意味が分からなかった。"You have notifications pending"というだけで何を通知しているのか分からないし、そもそももう使ってないメールアドレス(Twitterにも登録してない)に来た」
「じゃあ、登録時の通知じゃないか? 誰かが勝手に君の(もう使ってない)アドレスで登録したとか」
「そう思ったが、だからといって『違うときは押してね』というURLを叩くのも怖い」
「何が起こるか分からないものね」
「たとえtwitter.comドメインでも不明のユーザーデータが入ってる可能性までは否定できないしな」
「そうか」
「でも、ハッと気付いてチェックした」
「何を?」
「HTMLパートだよ」
「普段はテキストパート見てるからね」
「うん、でもこのメールにはHTMLパートがあった」
「それを見て何か分かったの?」
「分かった。要するにテキストとしてはtwitter.comのドメインのURLが書いてあるが、HTMLパートのhref属性には別の怪しげなドメイン名が書いてあった」
「ははは。そりゃ典型的な別サイト誘導spamだがや」
「久々に参ったねこれは。メールをHTML形式で読まない読者には何の意味も無いspamであった」
「つまり君にも送信者にも100%のゴミだったというわけだね」
「自分に取ってのゴミなら日常茶飯事だが、送信者にとってもゴミとは恐れ入った」