「新たなる旅立ちと永遠には、実際には連続していない」
「うん」
「別作品として作られたようなものだ」
「同じ敵なのにね」
「でもさ。あえて連続しているものとして見てみよう」
「そうすると何が見える?」
「デスラーの有無が見えます。じゃなくて」
「なに?」
「実はスターシャとサーシャ母娘のコントラストが見える」
「ええっ?」
コントラスト §
「スターシャは戦い続けようとする男達の正義を否定して自爆した」
「うん」
「そこにはヤマトの正義も含まれる」
「戦う根拠ってことだね」
「でも、サーシャは違う」
「どう違うの?」
「最後までヤマトが戦う根拠を肯定して死んでいくわけだ」
「そうか。根拠つまり正義の扱いか」
「スターシャは否定したが、サーシャは肯定した」
「そこが最大のコントラストと言うことだね」
「デスラーとの付き合いも長いスターシャは、ある意味で老獪だ。しかも、戦いの無意味さを知っていたから、命という代償を払って止めさせた」
「うん」
「でも、一歳の赤ちゃんのサーシャに老獪さは無い。単に身近な男達(おじさま、真田、父)が守ろうとした地球を守る活動に手を貸しただけだ。悪魔女(森雪)ラブラブなおじさまに落胆して命を投げ出したってことはあるけどな」
「そこで、スターシャとサーシャでは正義のベクトルが全くの逆方向になる訳か」
「ヤマトの話として永遠にを見るとどうして面白くないのか、理由がそこにある」
「一度は否定されたヤマトの正義が肯定されては刺激も意外性も無いってことだね」
「一方でアルフォンは見応えがある。なぜならアルフォンの物語も自らの男の正義が森雪によって否定される物語だからだ」
「ははは。やはりアルフォンか」
「自らの正義と森雪を天秤にかけてどちらも選べず死んでいったわけだ」
「アルフォンだけにそこに見所がアルってことだね」
オマケ・魔法の言葉 §
「ぽぽぽぽーんが大人気だ」
「うん」
「『まほうのことば』ならおいらも知ってる」
「なんだい?」
「オモチャチャマンガガシールルゲーム」
「それはどこのヘポイだ」
「さよなライオンはどうしてもゼンダライオンに聞こえて困る」
「おいおい」
「監督不行届を読んだ感想は、一緒に突発的にゼンダマンを熱唱できるなら夫婦もいいものだなあ、というものだ」
「安野モヨコか」
「だから、お嫁さん募集中だぞ。条件はゼンダマン歌えること。ししのじゅーろく~」
「おいおい」
「というわけでヤマト版魔法の言葉を考えてみた」
- こんにちワープ
- ありがとウルク
- こんばんヤマトよとワニ
- さよな雷電
「やはり傑作は『さよな雷電』だな。元ネタと1文字しか音が違わない」
「問題は誰もヤマトIIIの新人なんて憶えてないことだな」