「SPACE BATTLESHIP ヤマトには医務室が存在しない!」
「でてこないね」
「佐渡先生は、細かい出番を省くと沖田艦ブリッジ、受付、通路でうろうろ、営巣、艦長室で治療というあたりで出てきて、沖田艦に医務室があったことは示唆されるがヤマトは良く分からない」
「そうだね」
「でも、無いとは考えられない」
「それもそうだね」
「あるはずだけど出てこない、というだけの話かも」
「セットが作れなかったのだろうか」
「それはあり得る可能性だ。医務室はいろいろな意味で特殊な装備が大量に要求されて作ると大変だ」
オマケ・猫の問題 §
「佐渡先生は猫を連れている」
「うん」
「でもさ。あの地球でペットなんて普通は飼えない」
「最初の古代登場シーンみたいに相部屋で雑魚寝していたらそうだね」
「そもそも食い物が足りるかもワカラン」
「そうか」
「実はさ。佐渡先生というのは超エリートなんじゃないだろうか。ヤマトで地球を脱出できるぐらいのエリート」
「えっ?」
「エリートだから猫が飼えるとか」
「うーむ」
「だからヤマトでも治外法権的な立場であって、ワープも知らないで通路をうろうろして乗組員の邪魔になれる」
「厳密には沖田艦長の指揮下に無いってこと?」
「そうだ。個人的に心酔しているから尊重しているだけで、実は指揮系統的には沖田の部下ではないのかもしれない」
「だから、『佐渡さん、ありがとう』になるわけだね」
「それに沖田の嘘が話題になったとき、沖田を守ろうとするのが佐渡先生だ」
「命令の根拠が揺らいだわけだね。部下は動揺するわけだ」
「でも部下じゃないとすれば、佐渡は動揺しない」
「なるほど」
「あと、受付を佐渡がやっていたのも意味深」
「えっ?」
「真田は沖田に疑問を差し挟んだが、佐渡は挟まなかった。つまり沖田の協力者として最も忠実だったのが佐渡。彼女が受付にいたのは無意味ではあるまい」
「そうか。ただの医者なら受付に座るのは不自然だね」