久々に会社のサイトのトップ画像を更新しました。
文字の色にアクセントを付けてあります。
しかし、これならAP専とも読めるなあ。
言わんとする意図は以下のような感じです。
- AzureとWindows Phone以外の案件は最初からやりませんので、お帰り下さい(※1)
- ただし、「お客さんがどうしてもiPhone版とAndroid版とWP7版をやりたいと言っているが、うちにはWP7のノウハウがなくて困っている」といった相談は歓迎。というか、ぜひともご相談下さい
まあ、明瞭にうちが生きる道を分かりやすく絞ったわけですね。
※1の意味 §
「ちょっと待て。ここに※1って書いてあるぞ。意味はいったいなんだい?」
「煩雑になるので、あまり語りたくはないが、この条件は実際にはこちらが歓迎する条件そのものではない、という意味だ」
「例外はありってこと?」
「だからさ、うちがノウハウを持っていることなら、別にどんなジャンルでも構わないんだよ」
「もっと分かりやすく説明してくれよ」
「たとえばさ。Linuxの利用実績はゼロではない。最盛期には4台ぐらいの社内サーバがLinuxで動いていた。Windowsサーバは最盛期でも3台ぐらいだろう。だから、Linuxの利用ノウハウもある程度はある。というか、GUIでしか使ったことがない層と比較したら圧倒的に深いノウハウがある。無意識的にls -laとか、ps axとか叩けるわけだからね」
「じゃあ、そのノウハウを活かせる仕事なら引き受けてもいいわけだね?」
「理屈の上ではその通り」
「なんか、回りくどいよ」
「うん。実は話がどんどんグダグダになる」
「なぜ?」
「Linuxと言ったとき、実は客が思い描くLinuxはLAMPなんだ」
「LAMPって、Linux、Apache、MySQL、Perl/PHP/Pythonってことだね」
「そうだ。しかし、Perl/PHP/Pythonの利用実績はほとんど無いに等しいし、開発実績はほぼ皆無だ。MySQLに至っては動かしたこともない」
「どうして?」
「開発効率が悪いからさ」
「でも、この話の流れだと、MSのSQL Serverなら受け付けるような感じじゃない?」
「それは利用実績が少しはあるからな。歓迎はしないが、辛うじて受け付ける範囲に入ってくる」
「歓迎はしないって、じゃあストレージはどうするんだよ」
「Azureのストレージが基本的に本命だ」
「ああ、なんか見えてきたぞ」
「何が見えた?」
「Azure専業って言えば、Azureのストレージを使う機会が多いんだろ。SQL Azure使うとコストアップするからAzureのストレージ使いましょう、ってお客さんを説得すればSQLを使わないで済むんだ」
「それは答えの半分だな」
「残りの半分は何だよ」
「内緒だ」
「ケチ」
「というわけで、Linuxで何かするお客様は時間の無駄なので、こちらに声を掛けなくて構いません。AzureとWindows Phoneで何かをしなければならいお客様はぜひともお声を掛けて下さい。以上」
「質問!」
「なんだい?」
「普通のWindowsのクライアントやサーバの開発はどうなんだよ」
「突っ込みが厳しいな」
「でも、そこは突っ込みたい」
「じゃあ、答える。話は同じ場所に戻る」
「というと?」
「Windowsサーバで開発といっても、PHPで書いてくれとか言われるとやはりノウハウはないよ」
「C#とASP.NETならノウハウはあるの?」
「多少はあるぞ。というか、それが無かったらAzureで開発もできないしな」
「そうか。Windowsサーバと言っても、実際にはWindowsサーバという製品とは直接関係ない技術が一緒に付いてきて、そこまでノウハウはない場合もあるわけだ」
「そうだ。昔からそうなんだが、Windowsサーバといっても、別の何かとワンセットに考える人がけっこう多くて、会話に苦労する。たとえば、SQL Serverまで含めてWindowsサーバだと思ってる人とかね。そういう思い込みの前提が違う人との会話で苦労した経験は多い」
「じゃあ、君は何がWindowsサーバだと思ってるだい?」
「Windowsサーバのパッケージの箱に入っているものがWindowsサーバ。別の箱に入って売ってるのは別製品」
「分かりやすい説明をありがとう」
「でも、人によってはMSのセールスマンが売り込んできたサーバ製品は全部Windowsサーバだったりするからな。ぜんぜん分かりやすい解釈じゃないぞ」
「ぎゃふん」
でもね §
「ただし、将来的にWindows 8は受け付けるリストに加えてもいいかもしれない」
「どうして?」
「大河の向こう側の技術だからだ」
「AzureとWP7も大河の向こう側ってこと?」
「そうだ。今までの常識が通用しない別世界だ」
「Windows 8もそう?」
「そうだ」
「君は既に大河を渡ってしまったのだね?」
「必死にあがいて渡った後で気づいたのだがね」
「AP専から、AP8専に変わるかも知れないわけだね」
「そういう意味で、AP専ないし、AP8専とは大河の向こう側にいるという指標になるかもしれない」
「それは意味があることなの?」
「ある。なぜなら常識が違うので、まず入り込んだ人はすぐ迷う。その時に、相談相手になれるということだ」
「何から手を付けていいか分からない場合でも、ここと示せるだけだね」
「こちらでコードを書いてもいいしね」