「平日じゃないか」
「そうだ」
「なぜ、東京国立博物館なんかに出かけたんだ」
「いい質問だ。休日は論外に混んで見られないと思ったから、強引に時間を作って休日と時間を入れ替えたのだ」
「それで、平日だからゆっくり見られた?」
「いや、入ったら10分待ち。出るときは30分待ちに膨れていた。中は人が多くてほとんど人しか見えなかった」
「平日でそれかい」
感想 §
「じゃあ、法然と親鸞 ゆかりの名宝の感想は聞いても無駄だね?」
「そうでもない」
「感想があるの?」
「ある」
「それはいったい!?」
「仏像のライトアップがとても上手かった。光と影の使い方が非常に良かった」
「ぎゃふん」
もっと感想 §
「他に感想は?」
「室内の設備がゴージャスすぎ。特に照明が凄かった」
「いや、それは展示の感想じゃないから」
「展示は正直なところ、良く分からない。後の方は見えるものもあったが、最初の方の説明を読んでいないと良く分からないのかもしれない」
「基礎知識はあるのじゃないの?」
「室町以後だな。この時代は良く分からない」
更に感想 §
「では、気分的に損をした?」
「そうでもない。帰りに庭園入り口というのがあって、そこで曲がって庭園を見たら人もまばらで雰囲気も良かった。貴重な遺物も多いし、ゆったりした気分を過ごせた。最初は出口までちょっと歩くだけのつもりが1周半もしたのだからね」
「じゃあ、良かったの?」
「この庭園はGoodだ」
オマケの感想 §
「実は国立博物館の庭園の北門は凄く鶯谷の駅に近い。ここを開けてくれたらかなり遠回りしないで鶯谷駅から帰れた」
「結局、上野駅から帰ったの?」
「いや、遠回りして鶯谷駅にまわった」
「ぎゃふん」
「どっちの駅も距離的には大差ない」