「なんだよ。実写版・宇宙戦艦ヤマトって。実写版・SPACE BATTLESHIP ヤマトじゃないのかよ」
「そうだ」
「何が違うの?」
「あっちはTBS。こっちは日本テレビ。日本テレビなら宇宙戦艦ヤマトという表記が似合う」
「ぎゃふん」
本題 §
「というわけで、日本テレビの妖怪人間ベムEpisode 8であるのだが」
「それかい」
「実は以下のような構造なのだ」
- 刑事が銃を持ち職務を離れて犯人を射殺しようとするが、ベムが犯人を殺そうとしてそれを止める
「なんだそれは」
「結局、古代がガミラスの捕虜を殺そうとした話と構造が似通っている。一般化すると両者とも以下の構造に収斂する」
- 武器を扱う者が凶器を持ち職務を離れ、悪とされる者を殺そうとするが、結局彼を助けてしまう
「そうか」
「ついでに、殺そうとする動機が親族の仇という理由まで共通している」
日テレ対TBS §
「妖怪人間ベムやらんま1/2の日テレとSPACE BATTLESHIP ヤマトや南極大陸のTBSが競い合うのはいいなあ」
「楽しいわけ?」
「どっちもガンバレ」
「見るものが多くてうざくない?」
「いいや。趣向が違うから、見ていて飽きない」
「土曜日にベムを見て日曜日に南極見てもいいわけだね」
「ちなみに、昔はTBSの猿の軍団が特殊メイク系で、日テレのヤマトと日本沈没は船系だった。でも、今は日テレの妖怪人間ベムが特殊メイク系で、TBSが船系。なぜか逆転してる」
「なんでやー」
「知らん。けど、各局の持つ得意分野は永続しない」
「昔、フジテレビはアニメ大国だった、とか?」
「今やフジテレビが放送するアニメ本数はそれほど多くない。アニメ大国はテレ東に移って久しい。得意分野は廃れることもある」
「テレ東のアニメ大国もいつかは廃れるってこと?」
「テレ東からは『はやく普通のTV局になりた~い!』という叫びが聞こえてくるようだ」
「ぎゃふん」