「年末特別出血大サービススペシャル~♪」
「ひゅーぱふぱふ」
「で、何が特別なのかというと、歴史関係の場所をぐるぐるするようになった初期に訪問して、とても印象深かった旧岩崎邸庭園を再訪しようという企画なのである」
「同じものを見て楽しいの?」
「ちちち。実は前回の訪問は、洋館は修復中で、洋館には入れなかったのだ」
「分かったぞ。つまり、再訪すれば洋館の中が見られるんだ」
「そういうこと。前から再訪しようと思っていたが、切っ掛けがなかなか得られなかったのだ」
感想 §
「それで感想は?」
「この程度の規模の施設で400円も入場料を取るのかよ、と思ったけれど、中身の印象は圧倒的だった。とても語り尽くせない」
「まさか。そんなに?」
「驚いたのは、こっちも同じさ」
「そうか」
「洋館の内部は、かなり広範囲の部屋を見られる。2階にも上がれる。さすがに地下は入れないが」
「地下?」
「隣の建物に地下道が続いているんだ」
「へえ」
更に感想 §
「この前は、上野に行くとき湯島の駅で降りたから、その時既に目と鼻の先まで来ていたことになる」
「不忍池から遠くないものね」
「近い割に訪問していなかったのは痛いが、まあ他にも用事があったので仕方が無い」
もっと感想 §
「それだけ?」
「いいや。もしも、地形が維持されていると仮定すると、失われた庭園の範囲はかなり標高が低い」
「それってどういうこと?」
「傾斜地の庭園だったのだよ」
「えー」
「低い場所には池などの水もあったのかもしれない」
「へー」