「子供の頃の自分に聞きました。いちばん好きなウルトラって何? マン、セブン? 間違ってもタロウじゃないよね?」
「キャプテンウルトラ!」
「おいおい。キャプテンウルトラはウルトラシリーズじゃ無いって突っ込みがマニアから来るぞ」
「いいんだ。そんな細かいことは知らない子供時代にはこう答えていたという話だ」
「じゃあ、ウルトラ以外の特撮ならどうなんだよ」
「子供の頃の自分に聞きました。いちばん好きな海外テレビ特撮って何? 宇宙大作戦? サンダーバード? 間違ってもテラホークスじゃないよね?」
「スペース1999!」
「宇宙大作戦って……」
「子供時代はそういう名前で放送していたんだよ。田舎のテレビでは宇宙パトロールだったけど」
「それにしても、サンダーバードでもキャプテンスカーレットでもなくスペース1999ってマイナー過ぎないか?」
「世間で最も人気が高い、ではなく、子供時代の自分の趣味を問うているのでいいんだ。ちなみに、サンダーバード大好きなガキだったよ。スペース1999はもっと好きというだけ」
「それで今日のオチは?」
ほりのぶゆき先生の 『宇宙喜劇M774』(全1巻)を公開しましたより
私、スペース1999とキャプテンウルトラ、好きだったんですよね~。
「趣味が丸かぶりでのけぞった。しかも、世間的にはどっちも傍流のタイトル。道理で赤松先生のコミックが安心して読めるわけだ」
「ガンダムが好きとか、サンダーバードが好きという告白とは質が違うわけだね」
「しかも2連発」
「ぎゃふん」
「ちなみに、ほりのぶゆき先生の 『宇宙喜劇M774』、一気に最後まで読んでしまった」
「面白いの?」
「ホバーパイルダーでいちいち逃げていく謎の存在が笑えればな」