「さて、エミュレータでPhoneGapのAndroidサンプルは実行できた。実機でも実行してみるかと思った」
「うん」
「単に転送先デバイスを切り替えるだけの話しだと思った」
「そうだろ?」
「でも、凄い時間と手間を食われた」
「えー」
「実は、罠だらけということが分かった」
「おいおい。サンプルを転送して実行するだけで罠だらけってなんだよ」
要点 §
「ポイントは以下の点だ」
- 2種類のUSBドライバを使用しなければならない
- デバイスのモードを切り替えねばならない
- 手順を間違えると、途中から上手く行かないかもしれない。その場合は、ドライバのアンインストールを行ってやり直しが必用かもしれない
「2種類のドライバって?」
「以下の2つだ」
「両方とも入れないとダメってこと?」
「そうだ。対応範囲が違うのだ。デバイスは1つでも、2つのドライバが必用なのだ」
「そうか」
「ちなみに、次に説明をする切り替えを行わないと後者が要求されず、転送ができなくなる」
「切り替えって?」
「以下の手順だ。接続する前にやっておくべき」
端末設定の"USBデバッグ"にチェックを入れ、有効にします。
(設定 > アプリケーション > 開発 > USBデバッグ)
「なるほど。Windows Phoneには無い設定だね。これはAndroidの問題なのかな?」
「メーカー側の説明も分かりにくい感じだな。かなり推理しながらネットも検索しつつ手探りで試行錯誤した」
「そんなに?」
「だからさ。ADBのUSBドライバが必用という情報までは割と簡単に行けるんだけど、IS03の場合それは何に該当するのかはっきりしない。IS03固有のドライバを入れてもダメだし、後からSHARP共通 ADB USBドライバを入れようとしても入らないのだ」
「全部アンインストールしてやり直してやっと入ったわけだね」
オマケ §
「ところで、こんな情報を今頃調べて時代遅れという感想を持つ読者もいると思うよ」
「故障修理で借用した代用機が旧世代のデバイスでも文句は言わないし、それを使ってみようと思う好奇心は否定されるものではないと思うよ」
「異文化を体験する機会ってことだね」
「タコツボに入って狭い身内の世界に引きこもるネットの主流派には理解不能かも知れないけどな」
「タコツボって」
「別の誰かがどっかで言っていた言葉であって、おいらの創作じゃないぞ」
「ぎゃふん」
「それに、単なるアプリのテスト実行用と割り切れば、安くSIM無しIS03を入手するチャンスもあるだろう。メモっておいて損は無いよ」
「なんか後ろ向きだぞ」
「ああ、そうだ。今回、SIM移植でAndroidが使えちゃう現実を目の前にして、テスト用と割り切るなら型落ちの旧機種を安く手に入れて使うのもありだと思った。テスト中だけSIM入れれば通信できるし、何しろ金が掛からないからな」
「でも、世代が古いよ。最新機種の機能が使えなくていいの?」
「そこは構わない。どうせ、PhoneGapのような機種差を吸収するツール経由で書くんだ。それが動くなら、型落ちで構わないよ」
「いいのか」
「見せびらかすファッションアイテムとして使う気は全く無いからな」
「確かにそうなりそうだ」
「auのSIMで使えるSIM無しAndroidがあれば捨てるなら引き取りたい。と表明しておこう」