「買ったのかよ」
「高かった」
「どこで買ったの?」
「笹塚の紀伊國屋」
「どうして、そんな遠くまで行ったの?」
「自転車で少し遠くまで行きたかったからさ」
「それで、AC6のときはかなり探したようだけど、あったの?」
「探しても見つからなかった。店員に質問したら2冊だけ店頭在庫があったようだ。無事に買えた」
「それは良かったね」
「しかし、ジョブズ本は山ほど積まれたコーナーがあるのに、ACAHは積まれてない無い。この状況は怒るべきだね。どっちが重要だと思ってるのか」
「確かに。ジョブズなんてエースコンバットの前では吹けば飛ぶような軽い存在だね」
「でも実際は、ジョブズに尻尾を振ってトリガーフィンガーをジョブズの製品用に作ってしまう脆弱さがProject Acesには存在する」
「ぎゃふん」
感想 §
「見た感想はどうだい?」
「思ったより薄い。でも高い」
「昔のMac雑誌みたいだね」
「情報量は多いのだが、シンプルな表に集約できてしまい、複雑ではないようだ」
「その分だけ薄くなるってことだね」
「だからさ。これは賞味期限が短いという印象と符合する」
「量は多くとも、興味が持続するほどの複雑さは無いってことだね」
「その複雑さは自由度と言い換えてもいい」
「他には何かあるの?」
「うん。いくつか、新たに気づいた情報もある」
「たとえば?」
「レーダー網を突破する際にショートカット経路があるとか。カウンターマニューバにも複数の種類があって、機種によって違うとか」
「そうか」
「あとさ。イリッチを落とすミッションの前半。追跡しないで空戦しているとミッションが失敗してしまうが、空戦しないとスコアが伸びない。しかし、限界直前という警告もあったわけだ。だから、それを目安に空戦をしても良かったわけだ」
「他には?」
「EW1の能力もよくわかった」
「どんな能力?」
「一定範囲を10秒間燃やし続けるというのだ」
「なるほど。だから、同じような場所に次々出てくるTGTを連続してまとめて焼き尽くせるわけだね」
「そうだ」
「DLCの情報はどれぐらいあるの? ラストレムナントとかの攻略本はDLCの情報が基本的に無いよね」
「DLCの情報は非常に少ない。ゼロでは無いけどね。実質的に無いと思っていい。震電IIの情報があったり、若干のDLC機体の情報がある程度だ」
「そうか」
「あとオンライン対戦の情報もとても少ない」
「かなり限定的な本ってことだね」
まとめ §
「それで、買って満足した?」
「まあ、一応は納得したかな」
「なぜ?」
「ACAHには謎が多い。その一部が明らかになったからな」
「そうか」
「でも、やはり少し高いな。まだまだ売れる想定部数が少ないのかも知れない」