「以下は凄く寝かせた対話だ」
「なぜ正月の今になって」
「寝正月と言う言葉を知っているか?」
「ぎゃふん」
本文 §
「電車の中で暇だったので、久々に復活編サントラを少し聞いた」
「それで?」
「氷海に眠るの冒頭部。凄いリズムの冒険だ」
「君の好みってこと?」
「それもあるが、もっと思い至った。超変態リズムのデパートは宮川音楽に元々含まれていたものだ。そういう意味で、リズムで冒険するのはヤマト音楽の正統派継承者であるともいえる。ならばそこから更に考えると、なぜみな宮川メロディーを尊重するのかが見えてくる」
「えっ?」
「結局、羽田健太郎も山下康介も佐藤直紀も宮川メロディーを尊重してメインに使っている。それはなぜか」
「どうしてだろう?」
「宮川メロディーは、超変態リズム大会に参加するためのパスポートだったのだ。そして、本当に重要なのはメロディーではなくリズムにあったのだ」
「超変態リズム大会って」
「そして、更に分かった。超変態リズム大会の主催者、黒幕は誰か」
「誰だい?」
「ジャズが好きな西崎義展さんこそが、彼らにどーんと大会を任せる黒幕だったのだ」
「ジャズも変なリズム多いものね」
「ロック的なリズムは退屈であくびが出ちゃうなら、やはりジャズは魅力がある」
「そうか」
「だからさ。音楽は宮川メロディー→超変態リズム大会→自分のメロディーという順番に進行する。SPACE BATTLESHIP ヤマトのサントラもまず宮川メロディーから入るし、復活編のコスモタイガーのテーマも忠実な宮川メロディーから入って、しかしバックでは超変態リズム大会が進行している。最後に独自メロディーに移行していく」
「結局何が言いたいんだい?」
「リズム人間であるおいらからすれば、超変態リズム大会こそが、ヤマトに惹かれる遠因だったわけだ」
「むぅ。なるほど」
オマケ §
「そういう意味で、フォロワーも超変態リズム大会を試みたとは言える。ファーストガ○ダムのサントラにもそういう側面が色濃くある。特に、交響詩ガンダムから劇場版サントラへの流だな。『戦場で』もシャアが来るとか、けっこう変態リズムが来る」
「変態ゴキブリ仮面が変態リズムで迫ってくるんだね。生きて見つめる……」
「まあまあ。そして、Zガンダムあたりもかなり変態リズムが来ている。特にサントラ3枚目(最初に発売されたCDの2枚目)」
「そうか」
「でも、ガンダムをやることが超変態リズム大会へのパスポートというほどには認知されていない感じだ」
「でもヤマトは認知されているのだね?」
「実際にヤマト音楽やってる人たちは認知してるかも知れないよ。よくわからんけど」