2012年02月01日
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まだWindows Azureが満2歳って信じられない!

Written By: 川俣 晶連絡先

「ハッピーバースデー」

「いやいや。満2歳とはとても思えない」

「産まれたばかりじゃないか」

「そういう実感は無い」

「だって、使われるようになってきたのは最近じゃないか」

「よく考えてみてくれ。『使われるようになった』≠『産まれた』だぞ」

「あれ?」

「それに、『使われていると話題になったタイミング』≠『使い始めたタイミング』だぞ。開発には時間が掛かるから、話題になる前から開発者は使っていたはずだ」

「確かに……」

「たぶんさ。自分も含めてある程度先行する利用者はCTPから使ってる」

「製品版になる前ってことだね」

「だからさ。満2歳と言われてもピンと来ない。もっと長く使ってる気がする」

「えー」

「しかも、自分の場合、遅れてAzureに手を付けたという意識があって、最先端でも無い」

「遅れてって、それでも製品版より前なんだろ?」

「うん。CTP時代にテスト的なアプリを1つ書いてる。実用的、とまでは言わないので今は公開してないけどね」

だから §

「君の問題は、先進的なのかそうじゃないのか良く分からないことだよ」

「その話の答えは簡単だ。自分は1等賞じゃないが、みんなより前を走っている」

「分かりにくい表現だな」

「だからさ。自分は日本で最初のAzureユーザーでは無いわけ。先行している人はいくらでもいるの。でも大多数よりも圧倒的に先行してるの」

「やっぱり分かりにくいよ」

「そうそう。分かりにくいから誤解されるの」

「どう誤解されるの?」

「自分は一等賞では無いよ、と言うと『自分は優秀じゃ無いという告白』と受け取って優越感に浸る相手が多いのだけど、実は相手がけっこう『自分以下』ってケースが多い」

「それってどういうこと?」

「先頭集団に引き離されないために無様に走ったんだよ、という告白は、走ってすらいない人より劣っているという告白じゃ無いってことだ」

「ますます良く分からないよ」

「俺ならもっと上手く走れるという言葉は、走ってから言えってことだ」

「上手く走ったら?」

「その時は褒めてやる。たぶん大多数は脱落するが少数は完走するだろう。彼らは褒めるに値する」

「実際に走らない限り、褒めるに値する相手は分からないってことだね」

「そうだ。もっと言えば、褒める相手はどんどん減った気がするね。1980年代はもっといた気がするよ」

「マシンパワーが上がってるのに、なぜ減っちゃうの?」

「足りないマシンパワーを補う情熱が不要になった分だけ、人間が怠惰になったんだろう」

「ぎゃふん」

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