「TwitterからFacebookに乗り換えて見えてきたものがある」
「それはなんだい?」
「Facebookの方が人の関係が密だと感じる」
「他には?」
「受ける話題が予想外であることが多い。まさかこの話題が注目されるとは、という驚きがけっこう多い」
「予測不能ってことだね」
「まあ、そこが面白いわけだけどね。この話題ならいいね!が多く付くだろうと思うとスルーだったり。実に些細な話題にいいね!が集中したり。いろいろあるよ。まさか焼き牛丼の話題が受けるなんて思わないだろ?」
「それで、なぜFacebookだと人の関係が密になるんだい?」
「主にいいね!ボタンの効能だと思う」
「ボタンがあるとそんなに違うの?」
「Twitterは140文字でコミュニケーションする。一般人はブログを作っても話題が3つぐらいで尽きる。140文字ぐらいで呟くのが適切なボリュームだ。しかし、つぶやきはしょせんつぶやきで、意見にはならない。意見をきちんと述べるには140文字は少なすぎる」
「本質は短く要約できるだろ」
「5W1Hを140文字で踏まえることはとても難しいよ」
「そういうことか」
「さて、140文字あっても書けることはしょせんノイズなのだ。継続して見ていれば、コンテキストからつぶやきの意味を掬い上げることはある程度可能だが、たった140文字の1文を見ても意味なんて分からない。実際に、Twitterのつぶやきのまとめサービスを見ても、さっぱり意味が分からないケースが多い」
「じゃあどうすればいいの?」
「うん。だからさ。140文字の制限にはほとんど意味がない。帯に短したすきに長し、なんだ」
「140文字で足りないケースは分かった。でも、140文字でも長すぎるケースってあるの?」
「ある。要するに、その言葉を支持するという意思表示に言葉は要らない。いいね!ボタンを1回押すだけで十分だ。Twitterだとまわりくどいリツイート機能があるが、いいね!ボタンほど洗練はされていない。より正確にいえば、いいね!ボタンの分かり易さ、お手軽さには勝てない」
「分かったぞ。簡単でお手軽だから、簡単にいいね!が押される。押されればそれだけ密な人間関係ができるってことだ」
「本当かどうかは知らないけど、そうだね」
他には…… §
「他に何かTwitterの良くない点とか、Facebookの良かった点ってある?」
「Twitterの良くない機能はハッシュタグだな。まさに意味不明のものが多い。Facebookだとグループなどにまとめられていて、もっと分かりやすい」
「じゃあ逆にTwitterの良い点とか、Facebookの悪い点ってある?」
「単に読むだけのROMは、Twitterの方がやりやすい。けど、双方向コミュニケーションとしてはあまり意味がない特徴かも。Facebookの悪い点は、少し動作が怪しいところがある点かな」
「怪しい?」
「もっとも、ネット世代のサービスはどれも動作が怪しいといえば怪しいけどな」
「ぎゃふん」