「さて、切望のフリージアのラストシーンは、ヒロインが主人公に守られているのだが、実はその前にどうでもいいアストラルという人間らしからぬ登場人物がいる。この3人で、敵に対峙している。こういう構造だ」
「それに意味があるの?」
「ある。なぜなら構造的に、古代に守られながら森雪が人間らしからぬアナライザーとヤレタラに対峙している構造と同じだらだ」
「えー」
「というわけで、こういう構造が好きであり、原点はヤマトだとはっきり分かった」
まだまだ §
「これを以下のように一般化しよう」
- 敵と対峙する主人公、背後に異性、他には人ではないお邪魔虫がいる
「そしてハッと気付いた」
「何を?」
「これって、セーラームーンの初期構造でもあるんだ」
「えー」
「つまり、うさぎがいて、タキシード仮面という異性が来るが、彼は本格的には戦ってくれない。そして、人では無い猫のルナが横であれこれ言っているのだ」
「どひー」
「あくまでセーラームーンがチームになる前の構造だね」
「そうか」
「そして、チームになる前のセーラームーンが好き」
「やっぱりこの構造が好きなのかい」
「でもやっぱり原点はヤマト」
急転換の問題 §
「切望のフリージアのアニメ演出的な見所は、笑い合う幸せの絶頂から廃墟の中に立ち尽くす落差だ」
「それとヤマトが関係するの?」
「する。なぜなら少年古代が遊星爆弾落下で経験したのも構造的に全く同じだからだ」
「結局、君に刷り込まれた構造は全部ヤマトなのかい」
「かもな」
オマケ §
「結局、君に刷り込まれた構造は全部ヤマトなのかい」
「かもな」
「じゃあ、静かな深夜に誰かが車のエンジンを掛けて目が覚めたときは?」
「父ちゃん、発動機の音が」
「目の前で電車のドアが閉まっちゃったら?」
「まってくれー」
「水を飲むときは?」
「これは死を覚悟するための水杯ではない」
「乗るバスを間違えてそこに都市がなかったときは?」
「勝利か、クソでもくらえ」
「いきなり雪風の模型が飾ってあったら?」
「兄さんの雪風だ!」
「朝起きたら外が真っ白だったときは?」
「燃え尽きたぜ……」
「いやそれは違うだろ。普通、雪~~~~っ!だろ」