「最新検証!21世紀サンダーバード読本」という本を読んでいるときに、「あっ」と思いました。p84の写真のキャプションです。
「ニューヨークの恐怖」より。脚本のアラン・フェネルによると、日本のデパートの引っ越しに着想を得たという。1960年代当時、日本は東京オリンピックに向けて高速道路や新幹線が建設され、それに伴う自社の曳家工事はあった。しかし、デパートのような大形建築物を移動する技術はなく、真相は不明(伊藤秀明)
しかし、昭和20年代に既に渋谷駅前の銀行は移動しているはずです。
「昭和26年、弊社が実施した、農工銀行ビル(東京都・渋谷駅前)が我が国におけるビルディング移動工事の最初です。」という記述がおそらくそれです。
ということは、1960年代に建物が移動しても不自然ではありません。ついでに言えば、デパートが巨大鉄筋コンクリート製ビルでなければならない必然性もありません。
では、いったいアラン・フェネルが知った日本のデパートの引っ越しとは、いったいどこのどのデパートなのでしょう。けっこう気になります。
言葉の問題 §
ちなみに、「曳家」と「移動工事」という別の表記がどちらも使用されているようです。曳家で調べると移動工事が分かりにくいのかも知れません。
余談 §
ちなみに、サンダーバードではニューヨークでエンパイアステートビルを移動させる架空の話だったはずです。