2012年05月28日
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感想・『新装版 突撃!パッパラ隊』特別小冊子下巻

Written By: 川俣 晶連絡先

「最高の特別って何だと思う?」

「パッパラ隊に関して?」

「そうだ」

  • とびかげが2人
  • 水島とイズルの共闘
  • ランコと水島三姉妹の共闘

「こんな感じか?」

「どれも違うな」

「なんだよ」

「あくまで個人的な最高の特別とは、ランコと水島の娘と息子のドラマが僅かでも描かれること。まして、それが帝国と反乱軍の始まりを描くのならなお良いわけで」

「は?」

「結局、この下巻の結末こそが最高だったというわけだ」

「えー」

「これを持って突撃と逆襲と続くパッパラ隊は完結した」

「そんなに嬉しいの?」

「いいものを見せてもらった。一迅社ありがとう。松沢夏樹さんありがとう」

その他 §

「たらい衛星が、たらいの部分はギャグだけど中央部分が無駄にかっこいい。松沢夏樹らしい」

「そこか。そこなのか!」

その他2 §

「ランコと水島の娘5姉妹だけど、純也との別れに際して5人全員の表情が違うのが表現として見事だ。全員のキャラクター性が出ている」

「問題はそこなんだね?」

「出来の悪い萌え作品にない物だな。ああいう作品はキャラが1枚の絵に並んだときに表情が均一。キャラに表現に区別が無い」

「ロートルなめるな、ってことだね」

「そうだ。この作者は、轟天が分かってる世代だ」

「わうわう」