Subject: 東急世田谷線下高井戸駅ポイントの謎
Keyword: 【▲→川俣晶の縁側→歴史と文化→下高井戸周辺史雑記】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20120910113652
本文:
川俣様
下高井戸の玉電の件、またまたお邪魔致します。
1.フランジで強引に・・・の件ですが、
現在でも下高井戸の世田谷線のポイントはスプリング式です。
ただ、昔よりばねが柔かくなったので、復帰がゆるやかなので、自動制御のように見えます。
2.戻り方がきつい(音の大きい物)ものはそれだけ保安度が高いように見えますが、車輪の横圧でポイントレールの先端軌条(自由に動く細いレール)の寿命が極端に短くなります。
東急の省力化では、保線が矢面ですので、線路の保守点検は極力減らすようにしているはずです。
3.散水も、曲線の(またはポイントのフランジ磨耗防止のために)昔のグリース油の代わりに行われています。
散水時間は、列車に関係なく一定のはずです。(天候に左右されないため)
油の代わりに水を撒くというのは、箱根登山電車には戦前からあります。
油を撒きずぎると、レールの電気接点が保守しづらくなると言う欠点がありま す。(接点不良で運行が出来なくなることもよくあります)
列車運行回数が多いところは、グリースでも大丈夫ですが。
(電車の車輪が少しずつ油をもってゆくので、ダマにならない=接点不良になりづらい)
4.踏切が通行時間と関係なく作動する
これは、作動が基本的に列車の進入進出に、普通に連動しているからです。
踏切自体の通行時間は何かしらの要因で制限されていても、装置の根本改定はさ れていないと見たほうが良いと存じます。
昔の第2種踏切の逆バージョンみたいですね。
そういえば、昔の世田谷線の信号機(黄色矢印と赤×)の灯器は、道路の信号機の流用品でしたね。下高井戸の場内信号機も道路信号機でした。
(出発信号機は、鉄道用2現示信号機(Y・R)でした・いまでも同じ物かもしれません)
ではまた。
失礼致します。