「いろいろなサイトのおすすめが、ことごとくスカっている気がする」
「たとえば?」
- Amazonのお勧め商品は既に持っている商品と全く興味も無い商品が多い
- YouTubeのお勧めには、必ず100%見る気が無いジャンルの映像が含まれる。しかも時と共に増えていく
- Twitterに、オラクルのアカウントのフォローを勧められた!
「オラクルがとどめなんだね」
「そうだ。どう考えても、自分には縁が無いブランドだ。興味も無いし、使ってもいない。特に今のところそれを使う仕事も無いし、こちらから提案して使わせるブランドでもない。というか、そもそもRDBは提案しない。オラクルのライバル製品も含めてほとんど使っていないし、他人にも勧めない」
「なぜそんなことになるの?」
「Amazonだけはある程度分かる。『僕これ買ったんだ』『これが欲しいんだ』という他人のリンクをしばしば踏むからだ。そのリンクは『彼が欲しいもの』であって、自分には関係ない商品であることも多い。しかし、システムは区別が付かないので、『私はそれが欲しい』と錯覚してしまう」
「そうか。それはお勧めが狂うね」
「でも、YouTubeになるとそうやって踏むリンクはかなり減る。そもそも他人の勧める動画はあまり見ないからだ」
「でもお勧めが狂うのだね?」
「そうだ。見ている動画とは縁が無い全く別のアニメが入ったり、日本の動画ですらない外国の動画が挟まったりする」
「それは不思議だね」
「ぜんぜん分からない。ましてTwitterの挙動だ」
「いったい何だろうね」
「さあ。良く分からない。しかし、1つだけ言えることがある」
「それはなんだい?」
「お勧めを間違うのはサイトだけではなく、人間も同じだということだ」
「えー」
「よくさ『Aが素晴らしいという俗説が信じられているが、それって嘘だよな』という意見を言う。つまり、Aが素晴らしいという発言は、嘘つきの疑いがあると見なされて評価が低くなるリスクがあるわけだ。でもしばしば自分の目の前で『Aって素晴らしい』という人が出てくるよ」
「Aって、Aで始まる某人気ブランド?」
「違うよ。とりあえず、人気がある何かというワイルドカードだ」
「分かった。つまり、人間ですら間違うのに、サイトのシステムが間違っても不思議では無い、ということだね?」
「まあ、たまには当たりも出る程度のシステムだと割り切って使うしか無いね」
「ぎゃふん」