「大スクープだ」
「なんだよ、興奮して」
「トロッコだよ!」
「上北沢のトロッコだろ?」
「いや違う。下高井戸のトロッコだ」
「は?」
「向陽中卒で現在八王子在住の叔父の話だ。要約すると以下の通りだ」
- 昭和30年代である
- 神田川に沿ってトロッコがあった
- 押して遊んだ記憶がある
- 向陽中の裏。東電グラウンドまでは達していない。八幡神社までは達していない
「護岸の工事用ではないか、というのが叔父の推定だが目的ははっきりしない」
「あんなところにトロッコかよ」
「しかしネットを検索してもろくな情報は出てこない」
「そうか……。トロッコに注目するマニアはあまり居なかったわけだね」
「しかし、事例が複数あるとなると、実際はもっと多いかも知れない。これはもしかして、杉並のトロッコ展を杉並の郷土博物館にリクエストしても良いのかも知れない。しかしまあともかく、そのうちに郷土博物館まで行って何か情報があるか聞いてみよう」
「ネットはあてにならないってことだね」
未練たらしく検索していたら §
「未練たらしく検索していたら、こんなページがヒットした」
「日大の下高井戸の工事中にもトロッコ!?」
「これはこれで面白い情報だね」
「そうだね」
「しかも、どれも子供が遊んだことで記憶に残っている」
「子供バンザイだね」