「LAST EXILEは北米版で見ると印象が違うかもしれない、とある人に言われたので興味が出た。日本のAmazonで北米版DVDがオーダーできて、しかもめちゃめちゃ安いので、オーダーしてみた」
「それで?」
「実は再生するまでが冒険だった」
「リージョン1だから?」
「ノー。実はリージョン1のDVDは過去に何枚も買ったことがあって、再生環境もあった。しかしそれでは歯が立たなかった」
「えー」
アドベンチャー §
「結局、リージョン1再生用にセットしてある古いPCではアウト。認識すらしない。新しいマシンならいいのかと思って仕事で使ってるマシンのDVDドライバをリージョン1に設定したけど、リフレッシュレートがまるで間に合っていなくて、音声は出ても絵は紙芝居。しかも、音声が切り替えられないなどの機能不全まであった」
「ひ~」
「分かったことは、普通のMPEG-2になっている部分とMPEGと表示される部分があったこと。MPEG-2の部分は直接開くと再生できた」
欠点はどこか §
「再生できるところを見ていたのだが、弾道が流れて当たらない機銃とか、増槽を投下して駆けつけるとか、減っていく機銃弾の残量ゲージを見せるとか、良い描写は多いのだが、キャラ描写が弱いところがけっこう見えた。アニメの弱体化は既にこの時期から始まっていたわけだ」
「それって」
「本来意図されたものと実際のフィルムにはギャップがあるのだろう。たぶん」
再生できるのは1台のみ §
「結局、休んでいたBD再生機を持ち出してリージョン変更して試したら、字幕が明滅した以外は問題なく再生できた。結局、再生できたのはこれ1台きりだ」
「それで?」
「メディアの不良ではないことが確認できた。フォーマットの問題であるようだ」
「それで?」
「ついうっかり、少し飛ばしつつだが、1話と2話を見てしまった。一部は日本語、一部は英語、一部は両方で見た」
印象は違うか §
「つまり、言語を比較したわけだね。結果はどう?」
「英語の方がいいな」
「なぜ?」
「やはり本物の軍隊があって本当の戦争を遂行している国の声優は、演技の質が違うのだろう。しかも、マスケット銃を持って戦争をしていたモデルの文化に我々よりも近い」
「つまり、声優の演技の質と、アニメーターの作画の質の2つの点で弱点があるわけだね?」
「戦闘描写も手放しで誉められるわけではなく、『それはちょっと違うな』という要素が入っている場合もある。マスケット銃と大砲で職業軍人が撃ち合って戦争をする世界観に、シルヴァーナが圧倒的に新しい最新兵器として他を圧倒する世界観なのだが、もっと新しい要素が入り込んで焦点がぼけている感じもある」
「ひ~」
「というわけで、結論。意味が分からないが英語音声で延々と見てしまったよ。ムードで見せられる要素がかなりある」
感想 §
「怒り狂ったヒロインがにっこり笑って食事を持ってくるシーンとか、激しく目を動かしながら仕事を選ぶところとか、重力制御装置だけが飛び上がってフネが落下していくシーンとか、マスケット銃兵の兄ちゃんとか、あの辺が本当にやりたかった描写なのだろうな」
「ひ~」
「でもね、中野ブロードウェイのLASTEXILE GALLERYにある設定書とは明らかに印象が違う部分がある。もう1回会期中にLASTEXILE GALLERYには行きたいね」
オマケ §
「しかし、あのタブレットの受け取りは何よ。鉄道じゃないんだぜ」
「タブレットって何?」
「タブレット交換は、古い鉄道ファンに聞いてくれ」